中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

コロナでおかしくなった「曜日感覚」をどう克服するか?

 5月6日1時57分、千葉県で震度4の地震が発生し、緊急速報メールが「グワングワン」と大音量で鳴りました。私もそこで目が覚め、一度目が覚めるとなかなか寝られない性質のため、そこから仕事を開始したのですが、仕事をしながらネット記事を見ていたらイギリスのコロナによる死者が3万人を超えた、というものがありました。

 そこで、ロンドン在住の予備校時代の友人にフェイスブックでメッセージを送ったところすぐに返事がきました。こちらの時間では朝4時、あちらは夜8時です。そこから30分ほどお互いメッセージを送り合ったのですが、自分が眠くなったのは6時20分。そこから4時間ほど寝たらすっかり前日の出来事を2日前のことだと思ってしまい、5日の夕方に2つの「リモート飲み会」をやったにもかかわらず2日前のことと感じてしまったのです。この時、自分も日にちや曜日の感覚がおかしくなっていることを実感しました。

週に2日でよいから曜日ごとのルーティンを

 知り合いのネットニュース編集者も私の指摘に同意します。

「テレワークに慣れてきたことに加え、コロナによって休みの日の予定がなくなったのが大きいですよね。ずっと家にいるから、結局仕事がある人は仕事をしてしまうし、予定がないものだからライターもガンガン原稿を書いてくれるし、レスがとにかく早いんです。

 自分が会社に行かないだけでなく、子どもも学校に行かないため、家の中でも平日と休日の違いはほとんどありません。今までなら休みの日は家族で野球を観に行くとかいろんな予定がありましたが、それも全部なくなっています。テレワークが推進されたことは日本人の働き方を考えると大きなメリットでしょうが、曜日感覚がおかしくなってしまうと、知らぬ間に休日出勤ならぬ在宅での休日勤務も増えてしまいがちなので、そこは問題かもしれません」

 同氏が言う「曜日感覚」は、仕事をするうえで本当に大事です。たとえ同じような仕事を繰り返している人でも、曜日感覚によってメリハリをつけることができます。海上自衛隊は金曜日にいわゆる「海軍カレー」を食べる習慣がありますが、これは洋上で曜日感覚を忘れないためだと言われています。

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