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坂東眞理子氏 コロナ社会を生き抜くには「正しさ押しつけぬたしなみを」

2020年6月8日 16:00

 これまでは、例えば贈りものをいただいたときなども、「今度会うからそのときにお礼を言おう」とか、「お互いに忙しいから、電話やメールで伝えた方がいいだろう」とか、何かと理由をつけてペンを取ることはしませんでした。

 だけどいま、時間はたっぷりあります。朝起きて、「今日は○○さんに手紙を書くんだ」と思うだけで、一日に張りが出る。特別な用事がなくても手紙は書けます。今日は家庭農園に小松菜の種をまいた、でもいいし、相手の健康や近況を尋ねるだけでもいい。こういうときって、人に気に掛けてもらうのは本当にうれしく、ありがたいことなんです。

 未曽有の事態が起きたとき、手紙に思いをしたためたのは、昔の人も同じです。

《災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候》

 これは江戸時代後期に歌人としても活躍した僧侶である良寛が越後地方を襲った地震の後に、知人に送った手紙の一節です。死ぬる時節には死ぬがよく候──私はまだ、そこまでの悟りの境地にはとても至りませんが、コロナでも地震でも、あるがままを受け入れることの大切さは日々、痛感しています。特にわれわれの世代は、罹患すれば重症化しやすい。しかしだからといって、大事な友人や家族と会うかけがえのない楽しさを、“自粛”することが本当に正しいのか。

 こうしたことを含め、今回のコロナ騒動では、同じ日本人でも意見が様々に分かれました。みながみな、自分の信じる正義を振りかざしています。私たちにできることは、「そういう考えもある」と、あるがままに受け止めること。

 自分が思う正しさは、他の人にとって正しいかどうかわからない。「違う」ことをわきまえ、正しさを押しつけない。それこそが、新しい時代を生きぬくためのたしなみではないでしょうか。

【プロフィール】ばんどう・まりこ/富山生まれ。東京大学卒業後、1969年総理府に入省。在豪州ブリスベン総領事、内閣府初代男女共同参画局長などを務める。女性の生き方や働き方に関する著書が多く、『女性の品格』『70歳のたしなみ』などベストセラー多数。

※女性セブン2020年6月18日号

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