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【ドル円週間見通し】今週発表の米経済指標はドル買いに繋がるか

先週も円高が進んだが、今週のドル円相場はどうなる?

先週も円高が進んだが、今週のドル円相場はどうなる?

 投資情報会社・フィスコが6月22日~6月26日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。最近発表された米国の経済指標は強弱まちまち。鉱工業生産や住宅着工件数などは前回から改善しているものの、期待されたほど良好な内容ではなかった。しかしながら、5月小売売上高や6月フィラデルフィア連銀景況調査(製造業景況感指数)は市場予想を大きく上回る内容だった。様々な制限措置の緩和に伴い経済活動は段階的に拡大しており、経済指標の大幅な改善に寄与した。株式市場はそうした上振れの指標を好感し、上昇基調を維持しているようだ。

 米国内の一部の州で新型コロナウイルスの新たな感染者が増加しており、「第二波」の感染流行が警戒されている。米国外では、中国とインドの国境付近での武力衝突、北朝鮮と韓国の軍事境界線での対立が報じられており、地政学的リスクの増大を懸念したドル売り・円買いの取引が観測された。それでも米国経済の正常化への観測は後退していないことから、ドルは底堅い動きを見せる可能性がある。今週発表される複数の経済指標が市場予想と一致、または上回った場合、米国経済の先行き懸念は和らぎ、ドル買い要因となろう。米長期金利が上昇すれば、ドルは下げづらい展開となりそうだ。

【米・6月製造業PMI】(23日発表予定)
 23日発表の米6月製造業PMIは47.8と、5月の39.8を大幅に上回る公算。足元で発表されたNY連銀製造業景気指数は改善しており、6月ISM製造業景況指数の持ち直しに思惑が広がればドル買い材料になりそうだ。

【米1-3月期国内総生産(GDP)確定値】(25日発表予定)
 25日発表の米1-3月期 GDP確定値は、改定値と同じ前期比年率-5.0%と予想されている。市場予想と一致しても5月以降の経済回復への期待は残されることから、ドル売り材料にはなりにくい。

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