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【日本株週間見通し】日経平均はもみあいか 米株と為替動向に注視

先週の日経平均は22000円台中頃まで反発

先週の日経平均は22000円台中頃まで反発

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の8月3日~8月7日の動きを振り返りつつ、8月11日~8月14日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は反発した。市場予想を上回る決算となったアップルが10%超上昇したことなどが好感されて、7月31日のNYダウは上昇した。この流れを受けて週明け3日の日経平均は一段高で始まった。前週末までの6日続落で1200円近く下落した反動もあり、寄り付き後も断続的に買い戻しが入った。後場に入るとレバレッジ型上場投資信託の先物買い観測も加わり、前週末比504.59円高まで上昇する場面があり、大引けでは485.38円高と7日ぶりに反発した。

 追加経済対策の成立期待や経済指標の予想以上の改善を受けて3日のNYダウが続伸、ナスダック総合指数も2週間ぶりに過去最高値を更新したことを好感し、4日の日経平均も続伸した。為替相場の円高一服とアジア株の上昇を背景に上げ幅を広げる展開となり日経平均は前日比378.28円高となった。個別ではJR東<9020>など新型コロナウイルスの影響が懸念されていた銘柄に買い戻しが広がった。

 5日の日経平均は3日ぶりに反落した。4日のNYダウは3日続伸したものの、東京市場は前日までの続伸を受けて利益確定売りが優勢となり、日経平均は終日マイナス圏で推移した。ただ、後場は日銀のETF(上場投資信託)買いもあり下げ幅は前日比58.81円安と小幅にとどまった。個別では、前日の決算発表で材料出尽くし感が広がったソニー<6758>が軟調に推移した。

 新型ウイルスワクチンへの期待が高まり、7月のISM非製造業景況指数が予想外に改善したことを受けて5日のNYダウが4日続伸、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新した。6日の日経平均は安寄り後、一時上昇の場面があったものの、買いが続かず小幅続落となった。東証1部売買代金は1兆9955億円と7月28日以来の2兆円割れを見た。午後の場中に発表されたトヨタ<7203>の2021年3月期第1四半期営業損益は市場予想に反して黒字を確保し株価は上昇、前日に好決算を発表したDeNA<2432>はストップ高となった。

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