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キャリア

早生まれは損する? 遅生まれに比べて年収が4%低いという報告も

早生まれが子供の学力や将来の年収にどう影響するか(イメージ)

早生まれが子供の学力や将来の年収にどう影響するか(イメージ)

 日本で最も多い誕生日は4月2日だといわれる。学年でいちばんの「遅生まれ」になるため、昔は、3月末に生まれた子供の誕生日を4月2日に変えることもあったという。その数日の些細な差が、学歴、収入、人間関係に大きな影響を与えるという驚きの研究結果が報告された──。

 昔から「早生まれは不利だ」といわれてきた。7月、東京大学大学院教授の山口慎太郎さんは、それを統計的に証明する新たな論文を発表。インターネットを中心に大きな話題となった。

 日本では一般的に1~3月生まれ(上の学年に入る4月1日生まれも含む)を「早生まれ」と呼び、4~12月生まれを「遅生まれ」と呼ぶ。同学年でも、3月生まれと4月生まれでは1年近い成長差があるため、4月生まれは体格に優れ、集団の中でリーダーシップを発揮しやすいのに対し、3月生まれは何事にも遅れがちになるといわれる。

 とはいえ、早生まれが不利なのはせいぜい小学校低学年までで、成長とともに差はなくなる──そうもいわれがちだったが、実際はどうなのか。3月18日生まれの中村沙織さん(仮名・31才)は、小学校時代から続く人間関係に、いまでも悩んでいると明かす。

「クラスでいちばん体が小さく、性格も子供っぽかったため、子供のときは4月生まれの友達にいつもマウントを取られてバカにされていました。大人になってからも関係が変わらなくて、一緒にお酒を飲むと上から目線で説教されることもあります(笑い)。昔から、同級生とのつきあいがいちばん苦手です」

 幼なじみとの関係は幼少期のまま続いていくことが多いので、大人になってからも早生まれは「下」に見られやすくなるのだ。山口さんの研究は、こうした早生まれの特徴が、中高生や社会人になってからも不利益に働くという衝撃の事実を明らかにした。

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