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【日本株週間見通し】日経平均23000円台維持も神経質な展開か

米株市場は軟調で日本株も神経質な展開が見込まれる

米株市場は軟調で日本株も神経質な展開が見込まれる

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の9月23日~9月25日の動きを振り返りつつ、9月28日~10月2日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は下落し、週間ベースでは続落となった。

 NYダウは9月18日に244.56ドル安、21日は一時940ドル安の急落を見て大引けは509.72ドル安と3日続落した。欧州での新型コロナウイルス感染の再拡大を受けた欧州株安に加えて、米国では連邦最高裁判事の後任指名を巡り、米議会での与野党対決から経済救済策の合意遅延懸念が高まった。

 22日のNYダウは4日ぶりに反発したものの、為替市場では一時1ドル=104円台まで円高が進行した。4連休明け23日の日経平均は、こうした流れを受けて一段安でスタートすると、前場中盤に205.85円安まで下げ幅を広げた。ただ、値がさグロース(成長)株の一角に買いが入ったほか、後場に入ると日銀のETF(上場投資信託)買いもあり、大引け間際には一時プラス圏まで引き戻し大引けは。13.81円安にとどまった。

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院証言でコロナ禍からの経済の回復が依然不透明だと懸念が再表明され、23日のNYダウは前日比525.05ドル安と急落した。これを受けて24日の日経平均も朝方寄り付き直後に一時200円超の下落を見た。その後、機関投資家による中間期末の配当取りを狙った買いや2日連続の日銀のETF買いなどから、日経平均は下げ渋る場面もあったが、アジア株安や時間外取引のNYダウ先物が下げ幅を拡大したことを嫌気してこの日の安値圏で大引けた。

 個別では、デジタル庁創設を巡る思惑が働くNEC<6701>が7月の年初来高値を更新、2020年の半導体製造装置の世界販売額が上方修正されたことを好感し東エレク<8035>などが逆行高に向いた。

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