中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

帰省できない年末年始は「お年玉文化」を終わらせる好機か

お年玉文化がなくなる未来も?

お年玉文化がなくなる未来も?

 コロナ禍で、今年の年末年始の帰省を控えようと考える人も多いだろう。そうした中で、「お年玉」をどう渡すべきか、悩んでいる人もいるのではないか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏(47)は、「この年末年始は、今までのムダな慣習を見直すよい機会ではないか」といい、これを機にお年玉をあげる風習をやめてよいのではないか、と提言する。

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 私は高校生の時までは、年末年始を家族と一緒に過ごしていましたが、大学に入ってからは年末年始は毎年友人とスキーに行っていたので、家族とは過ごしていません。社会人になってからも親が特に何か言うわけではなかったので、一緒に過ごしませんでした。親戚の集まりがあっても、「あんたは面倒くさいだろうから来ないでよか」と言われていたので、それに甘えて行きませんでした。

 2003年以降は、年末年始を海外で過ごすようになったため、すっかり「年末年始は親戚・家族と過ごすもの」「年始のご挨拶」みたいな風習からは縁遠くなってしまいました。

 すると、親戚・家族からは「どうせ彼はいないもの」という扱いになり、「年末年始は帰ってくるの?」とさえ言われないようになります。となると、余計な土産もいりませんし、交通費もかからないし気も遣わない。

 さらにデカいのが、私の場合、父方が5人きょうだいのため、いとこの息子・娘がかなりの人数になってしまうんですよね。となると、お年玉の金額もけっこうキツい……。私には子供がいないため、こちらは一切「外貨」は獲得できない。

 しかし、親戚の間で私は「いないことになっている人」であり続けたため、これまでの人生で支払ったお年玉はゼロ円です。私が小学生の頃は祖父母が3000円くれ、おじ・おばからはもらわないという暗黙のルールがあったため、私は毎年3000円もらうだけでした。しかし、少子化の時代になるとおじ・おばも甥・姪に支払う習慣が生まれるようになり、我が一族も例外なくお年玉のやり取りをするようになったと聞きます。

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