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「おひとりさま」市場の拡大に当事者たちの本音 「特別扱いしないで…」

「『おひとりさま』、『おひとりさま』ってうるさいです。わざわざ限定にして特別感を出す必要ってありますか? 1人で楽しむって、もう普通のことなのだから、1名様利用の場合いくらみたいな表示でいいし、席も別に相席でもかまいません。区別しないでほしい」

 職場の50代上司の言葉も気になるという。以前は「よく女子1人で行けるね?」「婚期逃すぞー」だったのが、「おっ、流行りの『おひとりさま』女子だな」「〇〇は『おひとりさま』だもんな」といった具合に言い方が変わったそうだ。

「女が仕事終わりに、松屋や王将で1人でビールを飲んでいたら、その言い様ですからね。結婚して当たり前みたいな考え方も古いというか……。私にとっては、1人が普通なんです。いつも誰かと一緒にいるのが普通ではありません」(Bさん)

 30代後半で離婚した、食品メーカーに勤務する40代の女性・Cさんは、「1人用のプランがあれば楽しんでみたい」と言いつつ、まるで“特別枠”のように「おひとりさま」という言葉が使われることは、どうかと思う。

「例えばホテルに1人で泊まって、贅沢なサービスがついてくるようなプランがあったら利用してみたいとは思います。でも、“さま”って持ち上げてくれなくていい。普通でいさせて(笑)。レストランなんかでも、普通に1人でも気兼ねなく座れる席があればいいだけ。枠でくくられるのではなく、紛れ込みたいです。結婚していた時も1人で外食していると『え?』という目で見られたことがありました。何人で行動しようが、その人たちが良ければいいじゃないですか」(Cさん)

「おひとりさま」の“特別感”が消える日は来るか。

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