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ネットを使いこなしていた父が死去 家族を待っていた「解約地獄」

家族の死後に知らないでいると払い続けてしまうお金23

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カードを止めないと支払い請求は続く

 故人が複数のクレジットカードで支払いを行なっていた場合は特に注意が必要だ。引き落とし先の銀行口座を停止しても、カードを止めなければサービス提供者からカード会社への支払い請求は続く。米田氏が続ける。

「遺族(子など)から1人暮らしをしていた故人(親)の解約手続きを丸ごと依頼されることがあります。私たちがまず行なうのは、引き落としや支払いに使う銀行口座やクレジットカードの停止です。

 1~2か月が経つと、引き落としや決済ができなかった契約先から、請求書が郵送で届く。そこで初めて、故人がどんな支払い契約を結んでいたか確認できるのです」

 ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏はこう指摘する。

「最近はネット銀行での引き落としやネット証券での取引を行なう高齢者が増えています。その場合、通帳が存在しないので、パソコンやスマホのパスワードがわからないとお手上げです。ネット銀行に口座があるかを親に確認し、可能ならパスワード類のメモがどこにあるかを聞いておきましょう」

 携帯電話も解約しなければ月額数千円の基本料金を払い続けることになってしまう。

 携帯ショップに親の死亡診断書の写しと親が使っていた本体、解約手続きを代行する者の身分証明書を持参すれば解約できる。解約手続きがなければ月々の基本料だけでなく、親が携帯で登録していた有料アプリや定額サービスなども請求され続けることになる。

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