真壁昭夫 行動経済学で読み解く金融市場の今

間近に迫る「株高トレンドの終焉」 テーパリング具体化で7月後半にも

 株価は先行することから、そんな8月を見越して7月後半にも大きな調整に見舞われる可能性も否定できないだろう。最高値更新が続いてきた米国株はもちろん、3万円台回復を目前にした日経平均株価も勢いを失ってしまうかもしれない。暗号資産(仮想通貨)市場でも、騰勢が著しかったビットコインがピーク時の半値以下の3万ドルを割れたように、これまで続いてきたパラダイムがいよいよ変わってしまいそうなことだけは頭に入れておいた方がよさそうだ。

【プロフィール】
真壁昭夫(まかべ・あきお)/1953年神奈川県生まれ。法政大学大学院教授。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリルリンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授などを経て、2017年4月から現職。「行動経済学会」創設メンバー。脳科学者・中野信子氏との共著『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書 脳科学と行動経済学が導く「上品」な成功戦略』など著書多数。

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