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ラニーニャ現象の景気への影響は? エネルギー需要急増で物価上昇の懸念も

2021年10月27日 7:00 マネーポストWEB

昨冬に続いて今冬も寒くなることが予想されている(写真は2021年1月、降雪時の都内の様子。時事通信フォト)
昨冬に続いて今冬も寒くなることが予想されている(写真は2021年1月、降雪時の都内の様子。時事通信フォト)

 今年の冬は例年に比べて寒くなりそうだ。今年7月以降、太平洋東部赤道海域の海水面温度が低下し続けており、早ければ10月中にもラニーニャ現象に陥る可能性がある。その後、シーズンを通じて強度は弱から中程度のラニーニャ現象が続くと予想されており、そうなれば、昨年の冬に続き、2年連続でのラニーニャ発生となる。

 一般にエルニーニョ現象の方がよく知られているかもしれない。エルニーニョとは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を指し、ラニーニャとは、逆に、同じ海域での海面水温が平年より低い状態が続く現象を指す。それぞれ数年おきに発生するようだが、これらの現象は、日本を含め世界中の異常な天候の要因となり得るそうだ(日本の気象庁ホームページより)。

 ラニーニャ現象が起こることで今年の北半球の冬は、平年と比べ寒くなると予想されている。来年2月4日から20日の日程で、冬季オリンピックが開催される北京では、早くも厳戒態勢に入っている。現地の知人の話によれば、新型コロナウイルスの感染者が出ていることもあり、現在、北京市の一部の地域では、北京市からの移動(或いは北京市への流入)が制限されているそうだ。

 欧州では、全体的に感染者数が増加している。イギリスでは早くからワクチン接種が進んでいるが、それでも感染者数は9月中旬以来、再び増加傾向となっている。10月21日には1日当たりの感染者数が5万人を超えた。これは過去最高を記録した今年7月17日以来の高い水準である。ロシアでは10月23日には3万6728人となり、過去最高を更新した。東欧諸国の感染者数はどこも増大しているようだ。

 日本では新規感染者数が激減、25日の新規感染者数は153人に留まっている。26日現在のワクチン接種回数をみると100人あたり146.83回で中国、スペイン、イタリアに次いで第4位まで上がってきた。ワクチン接種率の上昇が感染者数の激減に繋がった可能性がある。ただ、ワクチンの効果は時間の経過とともに逓減する。また、イギリスのように接種回数が139.61回で世界7位と比較的接種率の高い国でも新規感染者数が増えている。今後、日本でも気象条件などがあいまって、感染再拡大のリスクもあるかもしれない。

 コロナ禍は景気を冷やす方向に働くが、もし仮にコロナ禍が広がらなかった場合、寒さによるエネルギー需要の急増が懸念されることになる。エネルギー価格やその波及効果による物価全体の上昇が大きな懸念材料となる。

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