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鎧塚俊彦氏は最期まで尽くしたが… 配偶者の死後「義両親の面倒」どこまで見るべきか

義両親を気遣い続けた鎧塚俊彦氏(撮影/浅野剛)

義両親を気遣い続けた鎧塚俊彦氏(撮影/浅野剛)

《昨晩、女房の誕生日に89歳でお母様が他界されました 女房とお母様の事ですから何となくこの日に旅立たれる予感はしておりました》

 11月10日、女優の川島なお美さん(享年54)の母が89才で逝去した。インスタグラムで報告をしたのは、川島さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(56才)だ。12日に営まれた通夜と告別式で、遺影を抱いていたのも彼だった。

 川島さんと鎧塚氏は2009年に結婚。2匹の愛犬とワインやスイーツに囲まれ、穏やかな暮らしを楽しんでいた。しかし、2013年に川島さんに胆管がんが発覚すると、病魔は彼女の体を蝕み、2015年9月に帰らぬ人となった。

 鎧塚氏は当時50才。新しい女性と新たな人生を、とすすめる人もいた。しかし、彼は川島さんが2014年に手術を受ける前に残した「一緒のお墓に入りたいから、できれば再婚はしないでね」という言葉を守り通してきた。

 それだけではない。川島さんの母が入院すると、夕方まで仕事をした後、駆け込むようにして見舞いに行くなど、義両親を気遣い続けた。

「鎧塚さんは川島さんの名前を冠したゴルフコンペを頻繁に開催し、その様子を必ずお義母さんに報告していた。お義母さんは『娘は本当にいい人と結婚した』と涙を浮かべて話していました。亡くなる直前に、『いま、いちばん会いたい人』として、彼を枕元に呼んだのも納得です」(川島さんの知人)

 もし自分が親の立場なら、義理の息子や娘にここまでしてもらえたら、この上なく幸せだろう。しかし、逆に面倒を見る立場だとしたら、ここまで尽くせるだろうか──。

 東京都の佐々木綾子さん(仮名・60才)は、5年前に夫に先立たれたとき、義母の面倒を見る決意をした。

「夫は一切家庭のことを顧みない人で外に女性もいるような人でした。その分、子育てを手伝い、精神的に支えてくれたのが義母だったんです。彼の家族と同居を始めてからもう35年。実家で暮らした期間よりも長いので、私にとって義母は実母と同じような存在。88才のいまは認知症がだいぶ進んでいますが、自宅で介護をしています。夫には妹がいますが、『私がいるから心配しなくて大丈夫』と伝えてあります」

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