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苦労の末に義母を見送った50代男性 葬儀で親戚から責められ我慢の限界

2021年4月23日 7:00 週刊ポスト

葬儀の場での発言に怒りが爆発寸前…(イメージ)
葬儀の場での発言に怒りが爆発寸前…(イメージ)

 父が亡くなった後、母が亡くなった後には、「おひとり」になった親に関する様々な問題が生じてくる。特に難しいのは介護の問題だが、それは「実の親」との間だけではない。むしろ、「義父母」のほうが、一筋縄ではいかないこともある。もし、妻の親が「おひとり」になったら、夫はどのように関わればいいのか。その距離感を見誤れば、たちまち悲劇が訪れる──。

「妻の親の面倒を見ている夫は増えています。一人っ子だったり、きょうだいが少ない人が増え、長男・長女同士の結婚が増えたことが背景にあります」――シニア生活文化研究所・代表理事の小谷みどり氏はそう言う。

「おひとり」になった実父・実母との関わりの難しさはここまで見た通りだが、相手が「義父母」でひとり身となると、さらに複雑な問題が生じることがある。

 今年1月、82歳の義母を見送った神奈川県在住の男性(55)が、自身の身に降りかかったトラブルを打ち明ける。

「5年前に妻の父が亡くなり、ひとり残された義母の面倒を同じ県内に住む私たち夫婦が見ていました。義母は持ち家の戸建てを処分して有料老人ホームへの入居を希望。そこで義父の車や自宅の売却手続き、ホーム探しをする妻を私がフォローしたのです」

 しかし、それが間違いのもとだったのかもしれない。

「疎遠だった義母の兄弟から『財産を乗っ取ろうとしている』と陰口を叩かれるようになったんです。親切のつもりで手伝ったのに、なんでそんなことを言われなくてはいけないのか。

 しかも、ホームへの入居が決まった後、義母が飼っていた中型犬を我が家で引き取ったのですが、大学生のひとり娘は動物が苦手で、猛反発を食らってしまい……」

 その後、義母は末期がんの診断を受け入院。今年の1月に息を引き取った。

「葬儀では義母の兄弟から『私たちの了承を得ないで何もかも勝手に売られた。環境が変わらなければ静かな余生を送れたはずだ』と責められました。顔と名前が一致しないような親戚ですが、この5年のさまざまな我慢が頭をよぎり、怒りを抑えるのに必死でした」(同前)

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