秋山博康 刑事バカ一代

リーゼント刑事が常に持ち歩くヘアスプレー「護身用にもなるんやで」

「リーゼント刑事」こと秋山博康氏

「リーゼント刑事」こと秋山博康氏

 万が一、逃げ遅れて暴漢が目前に迫ってきたら、相手の目を攻撃することが鉄則や。どんな人間でも目をやられると一瞬ひるむから、その隙に一目散に逃げることを考える。飲み物をバーッとぶっかけたり、自分のベルトを引き抜いてムチのように相手の目を狙ってもエエ。女性だったらヘアスプレーを使うのも効果的や。ワシは自慢のリーゼントを固めるためにヘアスプレーを携帯しとるが、あれは護身用にもなるんやで(笑)。

 ただし、これは逃げる時間を稼ぐための“最終手段”と考えてほしい。くれぐれも「犯人を捕まえよう」などと考えたらアカンで。

 師走は空き巣や強盗も増える。犯罪者は音と光に弱いから、自宅の敷地内に砂利をまいて人が足を踏み入れると音が鳴るようにしたり、人感センサーライトを設置しておけば安全性が高まる。ダミーの防犯カメラでも、思った以上に犯罪抑止力がアップするもんや。

 今年も残すところあとわずかになった。年末年始、犯罪に巻き込まれないようくれぐれも用心してな。ほなっ、また!

【プロフィール】
秋山博康(あきやま・ひろやす)/1960年7月、徳島県生まれ。1979年、徳島県警察採用。交番勤務、機動隊を経て刑事畑を歩む。県警本部長賞、警視総監賞ほか受賞多数。退職後は犯罪コメンテーターとして活動。YouTube「リーゼント刑事・秋山博康チャンネル」が話題。

※週刊ポスト2021年12月17日号


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