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家計

持ち家、車など「固定費がかかるもの」の処分で得する人・損する人の分かれ目

「固定費」がかかるものの処分を検討する際のポイントは?(イメージ)

「固定費」がかかるものの処分を検討する際のポイントは?(イメージ)

 コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、使っていない家具や着ない服など生活に不要なものを処分する人が増えている。ただし、場合によっては、処分することがものをため込むこと以上にマイナスとなることも。

 持ち家や車など、「固定費」がかかるものの処分を見直している家庭も多いだろう。こうしたものは、「処分した方が得する人」「処分すると損する人」に分かれる。まずは「家」だ。節約アドバイザーの丸山晴美さんが指摘する。

「高齢になってくると、庭の手入れや掃除、管理が難しいからと、一戸建てを手放してマンションを買う人がいます。しかし、分譲マンションは固定資産税に加え、駐車場代、修繕積立金、管理費などがかかり、想像以上に出費がかさむ。一戸建てを完全バリアフリーにリフォームした方が安上がりかもしれません」

 ステイホームによって手放す人が増加している「車」は、都心部の場合は手放した方が得するケースもあるようだ。

「車は駐車場代を抜いた保険料、車検などを含むと、年間で約30万円の維持費がかかります。それを12か月で割ると2万5000円。車を持たず、カーシェアリングを利用した場合、安いプランでも1時間で約880円。毎日利用すると約2万6400円です。なので、通勤や通学、子供の送迎などで毎日使うならば持っていた方がいい。しかし、都心部は駐車場代が月5万円もかかることがあるので、毎日乗る人でも手放した方がお得かもしれません」(丸山さん・以下同)

 だが、家族構成によっては処分したことが痛手になる場合もある。

「都内在住で車を手放したけれど、子供が地方の大学に進学し、車が必要になったという家庭もあります。残しておけば子供に譲れたのにと後悔していました。高校生の子供がいる家庭は、子供の近い将来を考慮して検討すべきです」

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