住まい・不動産

水回り、気密性…「リノベ物件」に住んでみてわかった“ありがちな落とし穴”

リノベーション物件でチェックしておきたいポイントは?(イメージ)

リノベーション物件でチェックしておきたいポイントは?(イメージ)

 外見は昭和レトロな佇まいでも、中は時代に合わせて住みやすく改修されているリノベーション物件(以下、リノベ物件)。築年数が古い住宅の内装や設備を一新し、居住性を追求するだけでなく、ヴィンテージ感を売りにしたり、デザイン性の高い物件も多いことから注目されている。新築や築浅物件よりも賃料が安めに設定されている点も魅力のひとつだろう。だが、そうはいっても古い物件が多いだけに、実際に住んでみると思わぬ不便を感じることもあるようだ。リノベ物件の居住経験がある人たちの声から、住んでみてわかった“ありがちな落とし穴”を探った。

水道管の古さから来る濁った水に悩まされる

 IT企業に勤める20代女性・Aさんは、現在築40年のリノベ物件に住んでいる。北欧デザインの内装が気に入っているが、「メリットもデメリットもある」という。

「外見はレトロな感じなのですが、ドアを開けると北欧の世界観が広がっていて、ひと目で気に入ったんです。部屋は白を基調にした、シンプルで木のぬくもりを感じさせるデザインで、クロスはレンガ調。まるでカフェにいるみたいで、テンションが上がりました。『ここに北欧家具をそろえたら、すごくオシャレ!』と考えただけで、期待が膨らみました。広いうえに家賃も相場より断然安かったので、即決でした。リノベ物件の一番のメリットは、なんといっても相場よりも安く広い部屋に住めることですね」(Aさん)

 引っ越し日を指折り数えながら楽しみにしていたAさん。しかし入居してからそれほど経たないある日、キッチンの水道に異変が起きた。蛇口からごくたまに、濁った水が出るようになったのだ。不安を感じたAさんは管理会社に連絡した。

「水道管の古さから起こる現象とのことでした。浄水器を用意してもらうことで対応してもらいましたが、内装は新しくても、内部の老朽化は進んでいる可能性もあるというのが、リノベ物件の“落とし穴”ですね。これは実際に水を使ってみないとわからない部分でした」(Aさん)

 ただしAさんは、「確かにリノベ物件に住んでいてやや不便に感じる部分もあるが、それを解消するのもまた楽しい」という。

「うちは明らかにコンセントの数が少ないし、あっても変な場所にあるんです。でもそれくらいなら延長コードでなんとかなります。電気という意味では、使える電気容量も少ないようで、複数の電化製品を同時に使っていると“落ちる”ことがありますが、これは『同時にこれとこれを使っちゃダメなんだ』と学習すれば問題なし。

 また、収納スペースが、明らかに“以前は押入れだったんだな”という作り。最初は使い勝手が悪かったのですが、今はそれを工夫して使いやすくするのが楽しいです。安く住んでいるんだから、多少の不便さは仕方のないことです」(Aさん)

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