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【ドル円週間見通し】ドル円は115円台を中心にもみあいか 米CPIにも注意

・3月7日-11日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

○(中国)2月貿易収支 7日(月)発表予定時間は未定
・米ドル建てベースの予想は年初来+950億ドル
 世界の新型コロナ感染動向が依然厳しく、外部環境は複雑で不確実になっていることから、外需の回復は遅れていることから、貿易は一定の圧力を受けるとの見方が多い。2月については、自動車輸出がまずまず順調である一方、集積回路の輸入は高い水準を維持すると予想されている。エネルギー価格の上昇や供給制約の影響は消えていないため、当面は貿易黒字幅は縮小する可能性がある。

○(米)1月貿易収支 8日(火)午後10時30分発表予定
・予想は-872億ドル
 参考となる12月実績は-807億ドルで赤字幅は市場予想を下回った。旅行や運輸を中心にサービスの輸出が増加した。ただ、財の貿易赤字は1000億ドルを超えており、過去最大。資本財と消費財の輸入が過去最大となった。1月については、資本財と消費財の輸入額が12月に増加した反動で輸入額はやや減少すると予想されるが、消費財の輸出は伸び悩む可能性があるため、貿易収支は悪化する可能性がある。

○(日)10-12月期国内総生産改定値 9日(水)午前8時50分発表予定
・予想は前年比+5.7%
 参考となる速報値は前期比年率+5.4%。緊急事態宣言の解除で個人消費の伸びが目立った。改定値については、ソフトウエアを除く全産業の設備投資額は前年同期比+5.5%だったことから、上方修正される可能性がある。

○(欧)欧州中央銀行政策金利発表 10日(木)午後9時45分発表予定
・予想は、各種政策金利は現状維持
 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事は3月2日、「エネルギーなどの供給におけるショックによって引き起こされている現在のインフレ高進について、ECBは忍耐強く対応すべき」と述べた。2月ユーロ圏消費者物価指数速報値は、前年比+5.8%、同コア指数は+2.7%と高い伸びを記録したが、ウクライナ情勢の悪化を考慮して金融政策は現状維持となる可能性が高い。

○その他の主な経済指標の発表予定
・8日(火):(日)1月経常収支、(独)1月鉱工業生産、(欧)10-12月期域内総生産確定値
・9日(水):(中)2月消費者物価指数
・10日(木):(日)2月国内企業物価指数、(米)2月消費者物価指数
・11日(金):(英)1月鉱工業生産:(加)2月失業率、(米)3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報

【予想レンジ】
・114円00銭-117円00銭

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