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悠仁さまは高校からの“外部生” 国立の中高一貫校、内部性と外部生のギャップは?

「外部生は勉強についていけない」説の真偽

現在通学するお茶の水大学附属中学と筑波大学附属高校の間で設けられた「提携校進学制度」を利用して進学する悠仁さま(時事通信フォト)

現在通学するお茶の水大学附属中学と筑波大学附属高校の間で設けられた「提携校進学制度」を利用して進学する悠仁さま(時事通信フォト)

 私立では、中高一貫進学校の場合、高3で受験対策をするために、通常のカリキュラムを進めるスピードが速いケースも少なくない。しかし、国立の進学校では必ずしもそういったことはなかったようだ。

「僕の通っていた学校は、東大合格者数が常に上位に入るほどの進学校。一般受験で合格したものの、いざ入学して、ものすごくレベルが高かったらどうしようという心配はありました。中3の時点で高校の内容を始めている進学校もあるといいますからね。

 でも、国立高校の場合、そんな“先取り”をするようなこともなく、授業に追いつけないといったことはありませんでした。高3になっても受験対策の授業はまったくなく、生徒の多くは塾に通っていました。ただ、先生によってはかなり高度な授業をやっているケースもあって、東大の理系に進んだ友人からは、『高1でやった理科の実験を大学の授業でやった』という話を聞きました」(Aさん)

 ただしAさんによれば、授業に置いていかれることはなかったものの、内部生のレベルの高さを感じることはあったという。

「外部生は高校受験に取り組んできたわけなので、高校に入ったばかりの頃は外部生のほうが総じて成績がよかった印象。でも、“トップ・オブ・トップ”は内部生で、外部生はその下から中間くらいに固まる感じ。逆に成績がすごく悪い生徒も内部生だった印象です。とはいえ、在学中は成績が下位でも、1年浪人したら余裕で東大に入っていく内部生もたくさんいましたね。内部生は“やれば絶対できる”というタイプが多いのかもしれません」(Aさん)

内部生は「ナチュラルなお金持ち」が多い印象

 神奈川県出身のBさん(40代男性)は、Aさんとは別の都内国立高校の卒業生。神奈川県内の公立中学を卒業し、一般受験で国立高校に進学。現役で国立大学に進学した。

「私が通っていた公立中学は、比較的やんちゃな学校だったのもあって、国立高校に進学した時、みんなおとなしく、真面目でびっくりしました。校則はほとんどなく自由な校風なんだけど、いかにもやんちゃ系な生徒はいないし、遊んでいる生徒もいない。それどころか、授業中に塾の勉強をしている生徒がいて、“どんだけ真面目なんだよ”と思いました」(Bさん)

 中学時代のやんちゃな友人との日常に慣れていたBさんにとって、国立高校の生活は平和なものだったという。

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