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早朝から凄まじいバイクのアクセル音… 駐輪場の騒音トラブルをどう解決するか

バイクの騒音トラブル、どう対処すべきか?(イメージ)

バイクの騒音トラブル、どう対処すべきか?(イメージ)

 テレワークの普及で自宅で過ごす時間が増えた影響もあり、近隣騒音トラブルが増加傾向にあるという。騒音がストレスの原因となり、体調を崩してしまうケースも少なくない。騒音トラブルはどのように解決すべきなのか。弁護士の竹下正己氏が実際の相談に回答する形で解説する。

【相談】
 騒音で困っています。マンションの隣に駐車場があるのですが、そこに1台の大型バイクが停められており、いつも早朝に凄まじいアクセル音が響き渡ります。その音たるや、毎回跳ね起きるくらいの衝撃! そのせいで寝不足が続き、体調不良になりました。こういう場合、どこに相談すればよいですか。

【回答】
『騒音規制法』が騒音を直接規制していますが、対象は騒音を出す特定の機械を使用する工場や建設工事、自動車騒音であり、住宅地の駐車場の騒音は対象外です。

『環境基本法』に基づいて、環境省が健康上望ましい騒音の基準を地域や時間帯で区分しています。

 例えば、住宅が立ち並ぶ地域では、夜間45デシベル(db)以下と定め、例として40dbが閑静な住宅地の昼、50dbは静かな事務所内程度といわれているので、45dbは中間になります。この環境基準を具体化するのは自治体で、その対応は様々ですが、自治体の条例でも規制対象は飲食店の他、カラオケなど音を出す店と、店舗面積500平方メートル以上の大型小売店に限られ、駐車場自体を規制することはありません。

 しかし、別の切り口があります。『道路運送車両法』が自動車の構造において公害防止、その他の環境保全上の技術基準に適合することを求め、この基準として道路運送車両の保安基準が定められています。そして、保安基準では、原付自転車が告示により定める一定の騒音を超えることがないよう消音器(マフラー)を装備することを求めています。これに違反したからといって、直ちに『道路運送車両法』で処罰されることはありませんが、『道路交通法』違反の可能性はあります。

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