投資

【ドル円週間見通し】下げ渋りの展開か FRBのスタンスにも警戒

・5月30日-6月3日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

○(欧)ユーロ圏5月消費者物価コア指数 5月31日(火)午後6時発表予定
・4月実績は前年比+3.5%
 参考となる4月実績のインフレ率は3月実績を大幅に上回った。エネルギー価格の上昇は一服しつつあるが、財・サービスや飲食料の上昇が伸び率を押し上げている。こうした状況は5月も変わらないとみられており、物価上昇率は4月実績と同水準か、やや上回る可能性がある。

○(米)5月CB消費者信頼感指数 5月31日(火)午後11時発表予定
・予想は、103.9
 参考となる4月実績は107.3で3月改定値を若干下回った。期待指数は77.2で前月から上昇。5月については、ガソリン価格の高騰などで物価は上昇しており、景況感は多少悪化する可能性がある。高額商品の購入意欲は衰えていないとの見方があるものの、5月は4月実績を下回る見込み。

○(米)5月ISM製造業景況指数 6月1日(水)午後11時発表予定
・予想は、55.0
 参考となる4月実績は55.4で2020年7月以来の低い水準。受注残、雇用指数が低下。仕入れ価格の上昇ペースは鈍化しつつある。5月については、サプライチェーンの制約状況は改善しつつあるが、中国における都市封鎖の影響が出ていることから、4月実績を下回る可能性がある。

○(米)5月雇用統計 6月3日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+32.9万人、失業率は3.5%
 主要製造業における雇用の伸びは鈍化しつつある。5月中旬の新規失業保険申請件数は若干増加していることから、非農業部門雇用者数は4月実績を多少下回る見込み。ただ、採用難の状況が一部で続いており、労働参加率が伸び悩んだ場合、失業率はさらに低下する可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・5月30日(月):(独)5月消費者物価指数
・5月31日(火):(日)4月失業率、(中)5月製造業PMI
・6月1日(水):(中)5月財新製造業PMI、(欧)4月ユーロ圏失業率
・6月2日(木):(米)5月ADP雇用統計
・6月3日(金):(欧)4月ユーロ圏小売売上高、(米)5月ISM非製造業景況指数

【予想レンジ】
・125円50銭-128円00銭

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。