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前回と何が違う?「激戦必至」の都民割スタート、利用条件・補助金額と予約するコツ

再開された『もっとTokyo』5つのポイント(公式サイトより)

再開された『もっとTokyo』5つのポイント(公式サイトより)

前回は売り切れ続出、今回は大丈夫?

 2020年秋に都民割が売り出されたときは、とにかくすぐに売り切れてしまうことが話題となった。筆者もいくつか確保したが、商品のなかには発売と同時に予約が集中し、数十分後には完売というところも少なくなかった。

 これは各宿泊施設や旅行会社に割り当てられた枠が少ないからだ。50日以上の期間で100泊分しかなければ1日2部屋しか用意できない計算となる。2020年のときは40万泊分だったが、今回は25万泊分。前回はコロナ禍のさなかにあり、手控えていた人も少なくなかったと思われるが、今回はそうした要因が減っているうえに観光シーズンの7月が入っていることから、さらなる激戦が予想される。

 特にツイッターなどで話題にあがるホテルは枠がすぐ枯渇する傾向にあるので、あまりネットで情報が出回らないホテルや、割引率がやや劣るホテルなどを狙うという方法が有効だ。また、いったん売り切れても、その後キャンセルが出て、再度予約可能となるケースがあることも頭に入れておきたい。

 だが、都民割について、2020年の事業の予算の余剰分も含めて49億円、94万泊分は用意しているので、7月末までの第1弾は、予算規模としては、その約27%にすぎない。今回ゲットできなくても、今後獲得できるチャンスは十分ある。

 6月10日からは伊豆諸島での買い物に使える「しまぽ通貨」(https://shimapo.com/)も発売が開始された。これは伊豆諸島での加盟店で支払う場合、10000円分の金券を7000円で購入できるというもの。現地支払いに限定という条件はあるが、都民割と組み合わせれば、さらに割引率が高くなるので狙い目の行き先といえそうだ。

文■橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の40代。コロナ前は「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かけていた。訪問国は122カ国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。

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