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吉田みく「誰にだって言い分があります」

“おとり広告”に踊らされたスシローファン「がっかりしたけど、また通う」その理由

おとり広告に踊らされたファンの本音は複雑(時事通信フォト)

おとり広告に踊らされたファンの本音は複雑(時事通信フォト)

 今年6月、回転寿司チェーン最大手スシローを運営する「あきんどスシロー」に対し、消費者庁が景品表示法違反(おとり広告)で措置命令処分を下した。対象となったのは2021年9月に販売した「新物うに」関連2品と、同年11月~12月に販売した「豪華かにづくし」の広告。この件を消費者たちはどう受け止めているのか。当時、宣伝中だった同商品を目当てに何度もお店に通ったというスシローファンの30代女性に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 スシローが「おとり広告」と指摘されたのは、宣伝しているにもかかわらず、期間中に店を訪れても実際には販売されなかったことが大半だったから。措置命令を受け、あきんどスシローは「国内スシローにおけるキャンペーンの一部広告表示に関する措置命令についてのお詫びとお知らせ」を出した。

 夫と6歳の息子がいる埼玉県在住のパート主婦ヒカルさん(仮名・38歳)は、スシローのおとり広告問題にショックを受けたという。

「テレビCMで美味しそうなウニやカニの映像が映るとワクワクしていました。それだけ楽しみにしていただけに、今回の騒動はとても残念でした」(ヒカルさん、以下同)

 ヒカルさん一家はお寿司が大好きで、週末には必ず利用するほどスシローファンだという。1皿110円(税込。今年10月からは値上げ予定)の低価格が基本とはいえ、名物「コラボメニュー」や期間限定商品は高めの金額設定が多いので、時には会計が5000円近くになることもある。そんな時は、普段から貯めているポイントを支払いに充てるなど、うまくやり繰りしながら楽しんでいるそうだ。

「私たちの行きつけの店舗は、週末はランチもディナーも予約が必須。ピーク時には待ち合いスペースから溢れるほどのお客さんがいます。スシローはリーズナブルな価格でありながらおいしいので、人気の理由も納得です」

 普段からスシローの人気ぶりを理解していたからこそ、「おとり広告」には気づかなかったとヒカルさんは言う。

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