田代尚機のチャイナ・リサーチ

中国・李克強首相の発言が波紋 「5.5%前後の成長目標」を事実上断念か

 計画経済の痕跡を残す現在の経済運営システムは早晩行き詰まるのではないか。今度こそ、欧米型に近い経済システムへの変更を余儀なくされるだろう。

 今後、更に10年間、習近平体制が続く可能性が限りなく強まっている。保守的な考え方の強い習近平国家主席が主導する中国において、果たしてシステム変更はタイムリーに行われるだろうか。その点を最大の懸念材料と考える投資家は少なくないだろう。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も発信中。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。