キャリア

ドイツに学ぶ「休養」のスタイル “休みを取るために生産性を高める工夫”が重要

“活力”を上げる7タイプの休養モデル

“活力”を上げる7タイプの休養モデル

 どうして欧州は休みやすい環境にあるのだろうか。

「おそらく、宗教がベースにあるのでしょう。キリスト教では仕事自体が『苦役』なので、苦役は効率よく短時間で済ませ、それ以外の時間を楽しむという考えなのだと思います。感じるのは、誰もが楽しそうに生きているということ。バカンス前日は浮き足立って大変ですが(笑い)、誰もが快く送り出します。オフの大切さを理解しているのです。

 日本だと『みんな仕事をしているのに休むなんて申し訳ありません』と罪悪感を持ちながら休む人もいて、100%リフレッシュしたという感じにはなりにくい。もちろん長短はありますが、日本でも、欧州のように考える環境ができてくると、もっと人生が楽しくなりそうですよね」

 私たちは、まずはそれぞれの生活スタイルに合った「休養モデル」の実践から取り組んでみようではないか。

(了。第1回から読む

【プロフィール】
片野秀樹さん/日本リカバリー協会代表理事、理化学研究所客員研究員。「攻めの休養」の重要性について啓発・教育活動を実践。編著に『休養学基礎 疲労を防ぐ!健康指導に活かす』(メディカ出版)がある。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2022年8月11日号

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