マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

ビジネス

閉店のアンナミラーズ 会長は「撤退ではありません。We shall returnと言いたい」

2022年8月7日 7:00 マネーポストWEB

半世紀の思い出を語る井村屋グループ会長の浅田剛夫氏(撮影/内海裕之)
半世紀の思い出を語る井村屋グループ会長の浅田剛夫氏(撮影/内海裕之)

 あずきバーや肉まんで知られる井村屋(三重県津市)が運営するレストラン「アンナミラーズ」の国内最後の店舗である高輪店が2022年8月31日、閉店する。同社が閉店を発表した6月以降、高輪店には連日、名残を惜しむ客が殺到。なぜ“アンミラ”はこれほど愛される存在になったのか。現・井村屋グループ会長の浅田剛夫氏が、日本での1号店秘話から、制服、メニュー、新店の行方までを語った。【前後編の後編。前編から読む

 * * *
──1号店の青山店はオープン時から盛況でしたか?

浅田:1号店は宣伝をせず、スローな立ち上がりでした。ミラー氏の経営哲学がアンナミラーズの真髄になっていることが多く、1号店開店の時からずっと変わらないアンナミラーズのポリシーのひとつが「クワイエット・オープン」です。新店を出す時は静かにオープンしよう、宣伝も何もするなというのがミラー氏の揺るぎない考えなのです。

 オープン日は緊張しているし、どんなに準備をしっかりしてもミスは起こるもの。いらっしゃったお客様は不満を持って帰る……。「そんな日に、人を集めるためのセレモニーをするな」と言うのです。1号店のオープン日の売り上げは6万7000円でした。ウエイトレス全員に支払う日給より少なかったことは、今も忘れられません。

──知名度が高まり、人気が出始めたのはいつ頃だったのでしょうか?

浅田:1号店がブレイクしたのは、女性誌『anan(アンアン)』、『non-no(ノンノ)』が取材し、アメリカっぽいデザインの廊下などの写真が掲載されてからです。オープンから1年ほど経ってからですね。新タイプのトレンディーなレストランとして誌面で紹介されたことで、「青山にこんな店がある」と一気に情報が広がり、それからは火がついたように多くのお客様がいらっしゃいました。

──インテリアなどは米国から輸入したのですか?

浅田:米国から持ってきたものもありますが、ほとんどは日本で調達しました。日本での開業にあたり、店舗設計やインテリア、テーブルウエア、メニュー、ユニフォーム、テイクアウト用ボックスなど全体をデザイン、コーディネートしてくれたのが、一級建築士でデザイナーの今竹翠先生です。私が修業中のサクラメント店に数日間来ていただき、写真を撮ったり、現地スタッフからヒアリングしたりした後、私よりも先に帰国して開店準備を進めてくれました。

 コーヒーカップも当初から今竹先生のデザインで、国内の窯で焼いた特注の陶磁器です。現在も同じデザインのメイド・イン・ジャパンのカップです。とても凝った造形で、脚、柄(え)、カップ部分の3つのパーツを職人がひとつひとつ手でくっつけています。

不動産売却の完全マニュアル
不動産売却の完全マニュアル
不動産売却の初心者でも安心!プロが選ぶおすすめの不動産査定サイト
不動産売却の初心者でも安心!プロが選ぶおすすめの不動産査定サイト
不動産を売却するときに必要な6つの手順
不動産を売却するときに必要な6つの手順

注目記事

【実取引データ】ほったらかしFX自動売買 3か月で1000pips超の利益

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

【お知らせ】

2021年4月1日以降の価格表示に関して

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。