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日本企業で「役員報酬1億円超えの女性」16人、その「素顔」と「履歴書」【前編】

役員報酬1億円超えの女性16人の「肩書き」と「年収」【1】

役員報酬1億円超えの女性16人の「肩書き」と「年収」【1】

 2位には情報システムを手掛けるオービックの野田みづき元相談役(87)が3億6100万円(昨年6月の取締役退任時の「創業者特別功労金」を含む)でランクインした。

 野田氏は同社創業者で会長の夫・順弘氏とともに競馬界の大物で、夫が「ダノン」、妻が「ミッキー」という冠名で名の知れた存在だ。

 7月に開かれた競走馬のセリ市場「セレクトセール2022」を取材した記者が語る。

「今年から産駒がデビューとなったドバイGⅠ優勝馬リアルスティールの子供を1億500万円で落札するなど精力的に馬を買っていました。4億円超の馬を購入した順弘氏と同じく、歳を重ねても競馬への情熱は衰えていないように見えます」

 3位は日本マクドナルドホールディングス(HD)代表取締役会長のサラ・L・カサノバ氏(57、2億6000万円)。ヘッドハントされる外国人経営者が多いなか、カサノバ氏は1991年にマクドナルドカナダに入社し、各国でキャリアを積んだ“生え抜き”経営者だ。

 2013年に日本マクドナルドCEOに就任、2014年には持ち株会社のトップとなった。期限切れの鶏肉使用問題など不祥事が相次いだが、カサノバ氏は全国行脚してタウンミーティングを行ない、352人の母親から意見や要望を直接聞いたという。

「コロナ禍の2年は宅配・持ち帰り需要を取り込んだ。外食業界が軒並み苦しむなか業績を伸ばし、『一人勝ち』と言われるまでに」(森岡氏)

後編に続く

※週刊ポスト2022年8月19・26日号

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