住まい・不動産

敬遠されがちな「日当たりの悪い物件」に住んでわかった意外なメリット

「日当たりが良い物件」ばかりにこだわらなくてもいい?(イメージ)

「日当たりが良い物件」ばかりにこだわらなくてもいい?(イメージ)

 引っ越し時の物件探しで「日当たりの良さ」を条件に挙げる人は少なくないだろう。洗濯物の乾きが早い、明るくて気分が良い、湿気がこもりにくいなどメリットが多いだけに、こだわりたくなるのも頷ける。それでは敬遠されがちな「日当たりの悪い物件」は、本当に避けたほうがよいのだろうか。実際にそうした物件に住んでいる人たちに話を聞くと、日当たりが悪いならではのメリットを感じることもあるという。彼ら/彼女たちにその住み心地を聞いてみた。

南向きだと猛暑の夏はつらい?

 メーカーに勤務する30代男性・Aさん(都内在住)は、元々、住まいを選ぶ際に採光面にこだわる1人だった。以前は絶対に南向きか南東向き、妥協しても東向きと決めていた。

「やっぱり日差しが入ると気持ち良い。気分も明るくなるし、洗濯物だって乾きやすい。日当たりは、良いに越したことがないと信じていました」

 そんなAさんが、昨年末に仕事の都合で会社が借り上げている物件に引っ越すことになった。その物件は「北東向き」。これまで採光面にこだわってきただけに、非常に残念な気持ちだったが、住んでみると意外にもメリットがあることに気づいたという。それが「夏の暑さ対策」だった。

「これまで日当たりが良いことでもたらされるメリットしか見ていなかったんです。裏を返せば、夏は暑すぎるということなんですよね……。ただでさえ昨今の夏は酷暑なのに、南向きの部屋は強烈な日差しで部屋が“加熱”されている感覚があって、リアルに部屋のなかで熱中症になりかけたこともあったんです。

 いま住んでいる物件は北東向きですが、午前10~11時くらいには日陰になります。暑がりの人にとっては涼しくて快適。夏の電気代も南向きの部屋に住んでいた頃より、2~3割は安くなった印象です」(Aさん)

 その一方で、やはりというべきか、デメリットを感じることもあるという。

「やっぱり冬は寒いので、部屋や自分の防寒対策は必須。湿気がこもりやすいので、カビ対策も大事ですね」(Aさん)

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