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海外旅行のPCR検査にルール変更 国内で陰性確認すれば「弾丸海外旅行」が可能に

 まずは特典航空券利用のケースを考えてみたい。

 たとえばJAL国際線の場合、特典航空券は出発の24時間前(電話予約の場合)、ANA国際線の場合は96時間前までの予約が必須である。ANAの場合は選択肢から外れるし、JALも、陰性と判明してから出発まで最低24時間国内で待たなければならない分、現地での滞在時間が犠牲になってしまう。

 この点アメリカ系の航空会社のマイレージプログラムは利用価値が高い。ユナイテッド航空のマイレージプラス、アメリカン航空のアドバンテージ、デルタ航空のスカイマイル、アラスカ航空のマイレージプランはいずれも出発当日でも空席があれば、予約発券が可能となっている。通常ならそこまでギリギリに予約することはないが、今回のようなケースでは特に有益である。

 アメリカ系航空会社でマイルは貯めていないという人もいるだろう。では有償航空券で直前の発券ができ、なおかつ安いのはどこの航空会社なのだろうか。

 その一つの例は、シンガポール航空の傘下となるLCC、スクートだ。スクートの直行便は、成田からシンガポールのチャンギ国際空港まで往復総額5万2000円程度で購入できる。こちらはワクチンを2回接種していれば、入国前に特に準備することはない。現段階ではおすすめの渡航先といえる。

陰性証明書の検体採取日時の「時刻」に注意

 日本出発前のPCR検査はどこで受ければよいのだろうか。海外渡航用のPCR検査のなかにはいまだに高額のところが少なくないが、それらを利用する必然性はあまりない。たとえば、東京都では、無料でPCR検査ができるところが多いが、そのなかには海外渡航用の英文証明書も無料で発行してくれるところがある。

 英文証明書について、以前は日本政府の指定した形式でないと搭乗拒否に遭うといった事例もあったが、2022年6月以降、記載事項は以下のとおりに減っている。

【1】氏名、生年月日
【2】採取検体、検査法
【3】結果、検体採取日時、検査証明書交付年月日
【4】医療機関名

【1】【2】【4】は問題ないと思われるが、検査機関によっては採取日時の時刻が省略されているケースがあるようだ。その場合、該当日の0時0分から72時間とカウントされる可能性がある。なお、現地からの帰国便が遅延した場合も、遅延が24時間以内であれば日本で取得した陰性証明書は有効となる。遅延が24時間を超えるときは現地で改めて陰性証明書を取得する必要があるが、その可能性はかなり低いだろう。

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