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ビジネス

コンビニの「盗電」「盗湯」問題 利用者向けサービスを無断利用する人たち

持参したお弁当をコンビニの電子レンジで温める人もいる(イメージ)

持参したお弁当をコンビニの電子レンジで温める人もいる(イメージ)

 手軽に食料品や日用品が買えるコンビニは、商品だけでなく無料で利用できるサービスもありがたい存在だ。多くの人が、店舗で購入したインスタント食品にポットのお湯を入れたり、お弁当を電子レンジで温めたりしている。もちろんコンビニ側にとって本来それらは「タダ」ではなく、あくまでも「利用者向けのサービス」だ。

 しかし、コンビニで商品を買っていないのに勝手にお湯を使う“盗湯”や、無断でコンビニの電源を使って充電する“盗電”など、コンビニの設備やサービスに“タダ乗り”する人たちがいるという。コンビニ店員たちの声から、その実態を探った──。

温水専用便座のプラグを勝手に抜いて…

 学生時代に都心のコンビニでアルバイト経験がある20代男性・Aさんは、トイレで勝手にスマホを充電した痕跡を見つけた時のことを振り返る。

「コンビニのトイレで、スマホを充電する人がいるようなんです。大体掃除の時に気づくんですが、温水専用便座のプラグが勝手に抜かれて、そのままになっていることが結構あって。最初、なんでだろうと思っていたのですが、充電コードが挿しっぱなしだったことがあって、『ああ、スマホを充電していたのか』と気づきました」(Aさん)

 トイレの電源が“盗電”されているだけではない。持参したお弁当をコンビニの電子レンジで温める人もいたという。

「オフィス街で、昼食時は結構混むので、セルフで利用できる電子レンジは何台も用意されていました。基本的にはお店で買った弁当なんかを温めるものですが、自分で持参したものを温める人が意外にいるんです。社員証を首からぶら下げたままの人もいたので、全然、悪気がないんでしょうね。公衆トイレのように、“どんな人でも使っていい”ものだと思っているんですかね?」(Aさん)

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