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パチスロ「6.5号機」「スマスロ」で出玉性能アップしても物足りない? 射幸性が高すぎた「4号機」の功罪

4号機時代、万枚も夢ではなかったが今は…(イメージ)

4号機時代、万枚も夢ではなかったが今は…(イメージ)

万枚も「当たり前」だった4号機

 また、6.5号機、ならびにスマスロには「コンプリート機能」というものが搭載されている。これは同一台において1日の最大獲得枚数が差玉で1万9000枚に到達すると、その時点で打ち止めとなり、当日のその台の稼働ができなくなるというものだ。

「6.5号機の出玉性能では、コンプリート機能が発動することはほとんどないでしょう。4号機時代なら差玉で1万9000枚ということも、決して珍しくなかったんですけどね……」(藤井氏)

 数々の爆裂機を生み出し、パチスロユーザーが一気に増加したのが、4号機の時代だ。『北斗の拳』(サミー)、『ミリオンゴッド』(ミズホ)、『吉宗』(大都技研)などといった大ヒット機種も4号機である。

「4号機が登場したのは1992年。当初は、毎ゲーム一定の確率でボーナス抽選をする機種がほとんどで、“目押し”(回転するリールの特定の場所を狙って止めること)の技術などを駆使して、細かく出玉を増やしていました。その後、2001年くらいからAT機やボーナスの連チャンが起きるストック機など、多様な機種が登場。2003年から2004年くらいに4号機全盛時代がやってきます。そして、射幸性が高くなりすぎたことが問題視され、2005年に5号機が登場します」(藤井氏)

 4号機のパチスロ黄金時代を懐かしむオールドファンも少なくない。都内に住む会社員のAさん(50代男性)は、4号機で1日に60万円勝ったこともあるという。

「僕が好んで打っていたのは、4号機のなかでもAT機の『アラジンA』(サミー)です。ある日、朝イチで近所のホールに行って、いつものように『アラジンA』を打ったら、すぐにスーパーアラジンチャンスに入り、そのまま一気に3万枚くらい出たんです。そのお店は等価交換(獲得したメダルを1枚20円換算で交換)だったので、60万円ほどのプラス。みるみるうちにドル箱が積まれていって、周囲のお客さんも物珍しげに観ているし、すごくソワソワしていたのを覚えています」(Aさん)

『アラジンA』は4号機の中でも特に出玉爆発力が高い機種だったという。

「『アラジンA』はあまりにも射幸性が高すぎたので、『ミリオンゴッド』、『サラリーマン金太郎』(ロデオ)、『コンチ4X』(アルゼ)という機種とともにホールから強制撤去となってしまいます。いずれの機種も、万枚レベルの出玉は日常茶飯事でしたが、なかでもインパクトが強かったのが『ミリオンゴッド』です。『ミリオンゴッド』では、8192分の1で成立する“GOD揃い”を引くと、それだけで約5000枚の出玉が確定するという、とんでもない出玉機能が搭載されていました」(藤井氏)

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