ライフ

大仏写真家が選ぶ「インパクトのある大仏」ランキング15 季節によって変わる姿も魅力

大仏写真家・半田カメラさんが選ぶ大仏インパクトランキング

大仏写真家・半田カメラさんが選ぶ大仏インパクトランキング

「牛久大仏は全高120mの日本一高い大仏様で、青銅製の仏像としては世界一の大きさです。周囲に高い建物がないなか、それだけの巨大仏が忽然と現れる感じがまず素晴らしい。園内のお花畑の庭も整備され、特にソメイヨシノとシバザクラが両方咲いている中に牛久大仏が立っている春の光景はまさに“リアル極楽浄土”です。秋も一面にコスモスが咲き、胎内拝観すれば、エレベーターで一気に胸のところまで上がれて、眺望を楽しめます」

 アクセスは、圏央道・阿見東ICより車で3分。行き帰りに、あみプレミアム・アウトレットに立ち寄れる。

 2位は宮城県仙台市にある大観密寺の『仙台大観音』だ。

仙台大観音(宮城県仙台市)、1991年完成。全高100mの白衣観音で、胎内は12層に分かれている。足元には開運の御利益が期待できる龍の口の入り口がある

仙台大観音(宮城県仙台市)、1991年完成。全高100mの白衣観音で、胎内は12層に分かれている。足元には開運の御利益が期待できる龍の口の入り口がある

「写真でもわかるように、大観音像が高台に立っているので、坂道を上るにつれ、高さ100mの観音像が迫力を増してドーンと見えてきます。ゴジラやウルトラマンのような巨大化した物体が街並みの中を歩き回るのに似た“SF感の強い世界観”を強く感じさせてくれるスポットです。

 さらに面白いのが、胎内拝観。中は60mの吹き抜けになっていて、その中心にあるエレベーターの周囲には、煩悩の数と同じ108の胎内仏が祭られています。エレベーターで上がって一望の遠景を堪能した後、胎内仏を拝みながららせん階段をクルクル下りるのが、おすすめ順路となります」

 青葉城址からも見える仙台市街にあり、仙台観光の際にぜひ立ち寄りたい名所だ。

 3位は愛知県江南市の『布袋の大仏』で、最近ではSNSで「グラサン大仏」と称され話題を呼んでいる。この大仏は個人所有で、鍼灸院の経営者が、夢枕に仏様が立ったことをきっかけに、世の人々の痛みを和らげようと一念発起して独力で造像したという。

布袋の大仏(愛知県江南市)、1954年完成。全高18mのコンクリート大仏。個人が所有する大仏では最大級といわれ、江南市のシンボルにもなっている

布袋の大仏(愛知県江南市)、1954年完成。全高18mのコンクリート大仏。個人が所有する大仏では最大級といわれ、江南市のシンボルにもなっている

「すぐ横を走る名鉄に乗っていると、普通の住宅街の中に像高18mの坐像で柔和な表情の大仏様が忽然と現れる様子がインパクト大。グラサン大仏と呼ばれるのは、あるポイントから撮影すると、踏切の信号機がちょうど大仏様の目の位置と重なって、サングラスをかけているように見えるためです。奈良の大仏が台座を合わせて高さ18mですから、いかに大きいかわかります」

 駅から歩ける距離で、道に面しているので参拝しやすい。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。