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「ワーキング・ホリデー活用で月給48万円に」オーストラリアで働く人たちが実感する円安効果

ワーキング・ホリデーを活用し、オーストラリアで働くayaさん(本人提供)

ワーキング・ホリデーを活用し、オーストラリアで働くayaさん(本人提供)

 円安が進む一方で、賃金がまった上がらない今の日本。さらに物価高も影響もあり、生活は厳しくなるばかりだ。だが、海外には異なる状況がある。世界的な人手不足で賃金が上昇しており、出稼ぎに行っている日本人たちは、超円安のため異国で稼いだ外貨が高いレートで円に換えられるため、日本円換算で多額の収入を得ているというのだ。ここでは、オーストラリアで働く人たちに、その現状について話を聞いた。

週38時間労働で年収750万円

ゴーンさんは毎年、クリスマスシーズンに友人とお金を出し合って、大量のお酒を買い込んで、会社のバスで街をハシゴする旅「パブクロール」を楽しんでいる(本人提供)

ゴーンさんは毎年、クリスマスシーズンに友人とお金を出し合って、大量のお酒を買い込んで、会社のバスで街をハシゴする旅「パブクロール」を楽しんでいる(本人提供)

 100件以上の姉妹都市・友好都市関係が結ばれ、日本とのつながりが強いオーストラリア。ゴーンさん(39才)は、日本での金属加工業やバックパッカーなどを経て、8年前に豪州北東部のクイーンズランド州に身を寄せた。

「もともとは釣りを含めた冒険と、ダイヤモンド鉱山で一攫千金する資金作りのためにやって来ましたが、ぼくの職歴を知った現地の企業から金属加工業のオファーを受けて働き始めました。鉄やステンレス、アルミの溶接や切削、トラクターや農機具の改造修理などを行い、年収は750万円ほど。

 休みを優先しているのであまり収入は多くないですが、日本で働いていたときの年収450万円と比べると充分すぎるほどです」(ゴーンさん)

ゴーンさんが好きなファーム。雄大な自然の中で働けるのも魅力のひとつ(本人提供)

ゴーンさんが好きなファーム。雄大な自然の中で働けるのも魅力のひとつ(本人提供)

 日本との違いは収入だけでなく、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)が充実していることだ。

「月~木曜で38時間働き、完全週休3日です。オーストラリアは労働法が厳しく、たとえばひとりで15kg以上の荷を持つのは違法。10年同じ会社に勤めると3か月分の有給休暇がもらえたり、マネジャークラスになると車と燃料、住居や携帯電話が支給されるなどサポートも手厚い。週末に働く人はほぼおらず、ぼくも休みの日は家族とのんびりしています」(ゴーンさん)

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