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吉田みく「誰にだって言い分があります」

物価高が生んだ夫婦間の金銭感覚のズレ 「妻の女子会ランチ5000円」に夫の穏やかならぬ胸中

物価上昇のインパクトが効いている(イメージ)

物価上昇のインパクトが効いている(イメージ)

 新型コロナ「第8波」到来かとの報道があるものの、感染対策を意識しながら外出を楽しむ人が増えてきている。友人同士の集まりなどを控えていた人も、徐々に再開するようになったのではないだろうか。だが、コロナショックによる景気悪化、急激な物価高などの影響もあり、集まりにはこれまで以上に家計の負担が重くのしかかる。そうしたなかで、夫婦間で金銭感覚のズレが生じるケースもあるようだ。妻が学生時代の友人と出かけた女子会ランチでの出費に違和感を覚えたという30代の夫に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 妻と2歳の子を持つ埼玉県在住の会社員ユウタさん(仮名、38歳)は、妻の女子会ランチにモヤモヤしたことを話してくれた。

「先日、妻が大学時代の友人たちに女子会ランチに誘われました。子供が小さいこと、コロナが心配でこれまで何度か断っていたようですが、久しぶりに集まりたいと相談してきたのです。もちろん快諾しましたが、少し引っかかることがあり心がざわついてしまいました……」(ユウタさん、以下同)

 ユウタさんの妻はパートで週4日働いており、月5万円の収入がある。生活費は2人の収入を合算し、やりくりしているそうだ。お小遣いの取り決めはなく、必要なものの購入は夫婦で話し合って決めるようにしている。そのため、今回の妻の女子会ランチの費用も生活費から捻出することとなる。

「私の予想では、ランチ代で2000円、交通費で1000円でした。ですが妻は、『ランチ代は5000円なの……、久しぶりのことだからいいよね?』だったんです。ランチに5000円? 驚きましたよ」

 妻によると、女子会は有名ホテルのランチビュッフェでやるという。参加する他の友人は育児をしながら正社員で働いていたり、独身のキャリアウーマンが中心で、ランチ代に5000円をかけるのも、特に気にならない様子とのことだった。埼玉で暮らし、働く妻は都内の最新ランチ情報に疎く、友人が手配してくれた手前、「5000円は高いな……」とは言いにくかったそうだ。

「妻はランチ代だけでなく、女子会用の洋服も欲しいと交渉してきました。どうやら、普段着ている服はカジュアルすぎて都心には着ていけないそうです。これから教育費もかかるというのに、この女子会のために、一体いくらまで出費を許さなくてはいけないのでしょうか」

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