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SDGsを意識、SNSに移行… 「年賀状じまい」の“言い訳”文面にモヤモヤする人たち

なぜ年賀状をやめるのか、その理由を説明するのは意外と難しい?(イメージ)

なぜ年賀状をやめるのか、その理由を説明するのは意外と難しい?(イメージ)

 スマホやSNSの普及を背景に、年賀状の発行枚数も減り続けている。日本郵政によると、2023年用の年賀状の発行枚数は16億4000万枚で、2022年(18億2536万枚)よりも約1割減少。過去最多だった2003年の44億6000万枚と比較すると、20年で6割以上減っている。年賀状離れはデータでも顕著だが、最近では「年賀状じまい」の動きも広がっている。来年から年賀状をやめる旨を綴った「最後の年賀状」を送るというものだが、その文面にモヤモヤするという声もあるようだ。いったいどういうことなのか。

唐突に「SDGs」を持ち出されても

「昨年、もう今後は年賀状を送らない」という旨の年賀状が届いたという30代男性・Aさん(メーカー勤務)。年賀状をやめるのはかまわないが、気になったのはその理由だ。

「相手は仕事上の付き合いなので、ビジネス文書なのでしょう。そもそも私はその人に出したことがなく、やめたければ勝手にやめてもらっても、こちらの対応は何も変わらないのですが、昨年『SDGs』を理由にした書き出しで、今年で年賀状は最後にするといった葉書が届いて、『?』という感じでした。唐突にSDGsを持ち出されても……」(Aさん)

 SDGsやペーパーレス化といった環境を配慮する理由が「本心」ならまだしも、Aさんは「建前としか思えない」と言い、言葉にしにくい気持ち悪さがあったと明かす。

「『弊社ではペーパーレス化を推進していて』みたいな感じでしたが、その会社は、営業用の壁掛けカレンダーを作っては大量に余らせているような会社なんです。その葉書を受け取った年、年始に行ったら床にカレンダーが山積みになっていましたからね……。今や、カレンダーを壁に貼る人も少ないんでしょうね。

 本当に環境に配慮しているなら、カレンダーなんかもやめていてもおかしくないはず。ツッコミポイントしかなくて、笑ってしまいました。わざわざSDGsとか言い出さず、『経費削減のため』とかでいいのにね」(Aさん)

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