吉田みく「誰にだって言い分があります」

「結局は“上級国民”の趣味…」ゴルフデビューを断念した20代女性が痛感する金銭面のハードル

ゴルフは個人練習にもお金がかかる(イメージマート)

ゴルフは個人練習にもお金がかかる(イメージマート)

「リボ払いを使えば支払いは楽だよ?」

 マサミさんを悩ませたのはゴルフ用品の購入費用だけではなかった。練習場に通うお金も捻出しなくてはいけないことに気づいたのだ。

「打ちっぱなしに行ったら1回で2000〜3000円ほどかかりそうなことが分かりました。未経験の私が、彼と一緒にゴルフを楽しめるようになるまで練習するとなると、かなりの頻度で通わないと厳しいのではないでしょうか。昼食代を浮かせるために職場にお弁当を持参する身にとってはハードルが高い趣味であると痛感しました」

 ゴルフには興味があったものの、金銭的な理由から断念することを決意したマサミさん。そのことを彼氏に伝えると、「SNSで『#ゴルフ女子』って検索してみて。マサミと同世代の女の子がゴルフ楽しんでるよ? 興味があるならチャレンジしないのはもったいないよ」と言われたそうだ。

「試しにSNSを覗いてみると、一式10万円はしそうな高級ゴルフウエアに身を包んだ20代の女性のキラキラとした投稿がずらりと並んでいたんです。これを見た瞬間、私にはこのランクのお付き合いは無理だと再確認しました。結局“上級国民”の趣味なんだな、と」

 マサミさんにとって、ゴルフは身の丈に合わない趣味であると彼にハッキリと伝えたところ、ある提案をされたという。この提案がマサミさんと彼の関係を分断する結果となる。

「彼から『一括で買おうとしてない? リボ払いを使えば支払いは楽だよ? 俺もよく使うけど、今まで怖い思いしたことないよ』と提案され、うんざりしました。そこまでして趣味を楽しむつもりはありませんし、彼がリボ払いに抵抗感がないことも驚きです。金銭感覚が合わないと気づいた瞬間、一気に冷めてしまいました……」

 この件をきっかけに、彼との距離を取るようになったそうだ。「今は恋愛よりも収入アップにつながるよう仕事を頑張っていきたい」と意気込んでいた。

 マサミさんのように、ゴルフに興味があっても金銭的な事情からスタート地点に立てないと悩んでいる人は多いのではないだろうか。それでも始めようと思うのであれば、マサミさんの彼氏のようにリボ払いなどを上手に活用する方法もアリかもしれない。が、知らぬ間にクレジット残債が膨らむ可能性も十分に考えられる。お金に対する考えは人それぞれ違うからこそ、他者の考えに流されず自分の考えを貫いてほしい。(了)

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