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なぜ地方テレビ局が経営者向けセミナーを手掛けるのか? チバテレ名物Pが語る「逆転の発想」

 こうしたすべてが享受できる講座はなかなかないと自負しています。ローカル局は地域の企業との結びつきが重要ですから、それがオンライン講座で全国区に広がり、ひとつの企業コミュニティの形成に発展しています。僕自身はプロデューサーという立場ですが、情報と人脈のデータバンクであり、ハブとしての役割を大切にしています」

『稼ぐ力』の運営を手がけるのは、大林氏を含め3人の社員のみ。大林氏は講師探しや、企業間のマッチングを担当する。そして、1人がイベントディレクターとして講座の運営・集客をし、もう1人のスタッフが『稼ぐ力』のホームページ作成や会員インタビューなどを行っているという。

「弊社は社員70数名と小さな会社。社長が以前は直属の上司だったので、僕の考えや性格をよく理解してくれています。だからこそ新事業が起ち上げやすく、社内でも理解を得られながら事業を進められる、という利点もあると思います」

『稼ぐ力』はローカル局ならではの強みを活かし、大林氏が長年築いてきたキャリアに立脚したビジネスだった。

【プロフィール】
大林健太郎(おおばやし・けんたろう)1977年、千葉県市川市生まれ。日本大学法学部新聞学科卒業後、千葉テレビ放送入社。26歳のとき、ADやディレクター経験なしで、カリスマ美容師ブームに乗り『おしゃれ美容バラエティPOPn’TV』を企画・制作。独自の番組モデルを構築し、約2年で中小企業の新規扱い売上1億円超を達成した。レギュラー12本を担当する売れっ子プロデュ-サーとなり、2020年には『チバテレ売れっ子プロデューサーが教える 言ったもの勝ち!「勝手に」演出術』(秀和システム)を上梓。年間約60本の講演も行う。

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