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「運動会は騒音だ」と近隣住民からクレーム 学校はどのように対応すべきか、弁護士が解説

 ところで、校庭での子供らの元気な声を聞くのは、うれしいものですが、度が過ぎると、苦痛になる人もいるでしょう。

 また、学校周辺の環境変化で、学校とかかわりがない新住民からの苦情もあるはず。ある程度の苦情があれば、学校もできる工夫は検討すべき。それこそスピーカーの設置場所や方向の変更、音量の調整などの方法があります。他にも当該住民と交流を深め、それなりの大声等を出さざるを得ないことの理解を求めたり、時間帯を約束し、その間の窓閉めなどを要請するなども考えられます。

 住民にとって静かな街は、大切な環境ですし、子供が騒音に馴れてしまい、音や静謐に対する感性が鈍ることも心配です。不必要な大声や騒音は出さないように教育するのも、私は重要と思います。

【プロフィール】
竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。

※週刊ポスト2023年2月24日号

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