トランプ関税ショックで揺れる米国の現状について話す渡邉会長
「トランプ関税ショック」で揺れる世界経済は今後どのように進んでいくのか。2024年に米国に初進出し、寿司事業やおにぎり事業などを展開するワタミの渡邉美樹会長兼社長は2025年4月中旬、米国に飛び、現地を視察した。米国で見聞きし、感じ取ったことから分析した日本経済の行方や為替の見通しについて、世界的投資家ジム・ロジャーズ氏との共著『大暴落』もある渡邉会長に聞いた。
ワタミは創業40周年を迎えた2024年、米国でホテルや食品スーパー向けに寿司の加工・卸売事業を手がけていた「サニー・スシ・カンパニー」(ネバダ州)を買収し、米国法人「ワタミUS」を設立。念願の米国本土への進出を果たした。
渡邉会長はトランプ関税ショックの激震が走った直後の今年4月中旬、米国に1週間近く出張し、「ワタミUS」を展開しているラスベガスをはじめ、寿司居酒屋のオープンを予定するロサンゼルスを視察した。渡邉会長が肌で感じて確信した「トランプ関税」の行方と世界・日本経済への影響を聞いた。