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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

米国株も一時急落、「長期金利が上がると株価が下がる」仕組みを解説 インフレや財政悪化懸念が契機に

金利と株価はどのような関係なのか

金利と株価はどのような関係なのか

 米国の長期金利が上昇し、5月21日には、米国のダウ平均株価が一時800ドル超下落する局面もあった。なぜ長期金利が上がると株価が下がるのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第144回は、「金利と株価の関係」について。

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 最近のニュースで「アメリカの長期金利が上昇し、株価が急落」といった見出しを見かけた人も多いのではないでしょうか。5月21日には、米国のダウ平均株価が一時800ドル超も下落し、投資家の間に不安が広がりました。では、なぜ「長期金利が上がる」と「株価が下がる」のでしょうか?

そもそも「長期金利」ってなに?

 まず「長期金利」とは、一般的に10年物の国債の利回りのことを指します。国債とは政府が発行する借金の証書で、その利回りは「お金を貸すとどれくらいの利息がもらえるか」を示しています。特にアメリカの10年国債の利回りは、世界中の投資家が注目する指標です。

長期金利が上がるのは、どんなとき?

 長期金利が上がる理由にはいくつかあります。まず、景気が上向くと企業や個人の資金需要が増え、それに合わせて金利が上がります。また、インフレ(物価の上昇)が起きそうだと予想されると、「今のお金の価値が下がるかも」と心配した投資家が国債を売り、価格が下がり金利が上昇します。

 最近では、アメリカ政府の財政悪化や国債の入札不調が「この先アメリカはもっと借金をするかも」という不安を呼び、国債を買う人が減って金利が上がったのです。

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