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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

米国株も一時急落、「長期金利が上がると株価が下がる」仕組みを解説 インフレや財政悪化懸念が契機に

金利が上がると、株はなぜ売られる?

 金利が上がると、企業は銀行などからお金を借りる際の利息も高くなり、経営コストが増します。結果として利益が減る可能性があるため、株の価値が下がると判断されます。

 また、金利が高いと「リスクの少ない国債でもこれだけ利回りがあるなら、株じゃなくて債券でいいや」と考える投資家が増えるため、株からお金が流出しやすくなるのです。

 さらに、株価は将来得られる利益から金利などを割り引くことにより「今の価値」に換算して評価しますが、金利が上がるとこの「現在価値」が減るため、理論的にも株価は下がる方向に働きます。

実際の例:2025年5月21日の米国市場

 この日、アメリカの20年国債の入札が不調で、国債の人気が下がり、金利が急上昇。これを受けてダウ平均は一時800ドル超も下落しました。景気や物価、政府の借金など、さまざまな要因が金利と株価に影響することがよくわかる事例です。

今回のまとめ

・長期金利の上昇は、企業の利益減や株の魅力低下を招く。
・金利が高いと、安全な国債へ資金が流れやすくなり株式が売られる。
・金利と株価は連動しやすく、経済ニュースの注目点。

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん

個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん

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