閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
トレンド

五ツ星お米マイスターが指摘「今後、米価は二極化が進む可能性」 超ブランド米は天井知らずで値段上昇の一方、今秋以降は5キロ3000円台で買える銘柄米も

今後は銘柄によって価格に差が出てくるのか

今後は銘柄によって価格に差が出てくるのか

 令和のコメ騒動は収まる気配がない。小泉進次郎農水相は30万トンの備蓄米を放出し、新たに20万トンの放出を決定した。

 農水省が6月9日に発表した全国のスーパーで販売されたコメの価格(5月26日~6月1日)は2週連続で下落したものの、平均価格は5キロ4223円と依然として高値が続く。

 400種類以上のコメを実食し、全国でコメの品評会に立ち会ってきたコメのスペシャリスト、五ツ星お米マイスターの西島豊造氏は「今後、米価は二極化が進む可能性がある」と語る。

「今回の高騰でコメの供給の不安定さが露呈しました。政府が方針を示している輸入や生産拡大などが行なわれれば、今後はブランド米の競争が活発化する。生産量が少なく品質に特化した超ブランド米は天井知らずで値段が上がる可能性がある一方、新米が流通する今秋以降、5キロ3000円台で落ち着く銘柄米も出てくるでしょう」

日本は“コシヒカリ信仰”が根強い

 農林水産省が発表する「米に関するマンスリーレポート」(令和7年5月)によると、JA等の出荷業者と卸売業者の間でのコメの取引価格である「相対取引価格」(4月分、60kgあたり)は全銘柄平均で2万7102円。前年同期比でプラス1万1576円となった。

 同レポートを見ると、茨城県産の「コシヒカリ」が4万883円と前年同月比239%の高騰を記録する一方、佐賀県産の「夢しずく」は2万1782円で同比149%増に留まるなど、銘柄により価格に差が出ている。西島氏が続ける。

「日本は“コシヒカリ信仰”が根強いが、全国にはそれより安くて美味しいコメがたくさんあります。これまでも全国各地で新たなコメの開発は進んでいましたが、コシヒカリ信仰に押されてどこもPRが足りなかった。今後、コメ農家の競争が進めば様々な銘柄米が流通し、消費者の選択肢が格段に増える」

 関連記事《【今すぐ買える「安くて旨い日本米」】五ツ星お米マイスターが国内400種以上のコメから比較・厳選した「23銘柄」を公開》では五ツ星お米マイスターの西島豊造氏が国内400種以上のコメから厳選した23の銘柄の特徴・予想価格を一覧表で紹介している。

※週刊ポスト2025年6月27日・7月4日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。