「街歩き+AI」で投資先をどう見つけるのか(写真:イメージマート)
中東情勢の緊迫など、株式市場に影響するであろう様々な要素が存在する。そんななか、「世界の動きに振り回されるよりも、まずは足元の変化に目を向けるべきだ」と語るのは、かつて年収300万円の清掃員として働き、のちに資産7億円を築き上げた投資家www9945氏(ハンドルネーム)。同氏は主に街歩きのなかで投資先のヒントを見つける“億り人”として知られるが、最近はそれに加えてAI(人工知能)を駆使して投資先を選ぶ判断材料のひとつにしているという。
「最近活用しているのがX(旧ツイッター)の『Grok』です。先日は、年々増加している外国人観光客に関連した質問をしました。ここ2か月、4月と5月は百貨店の売り上げが減少しているんです。それはなぜか、その他のセクターにも波及するのか、この傾向は継続するのか、を聞いてみました。
回答は70点くらいのものでしたが(笑)、とくに京都の百貨店が大きく下がっていることについて、円安が少し是正されたこともあるし、一番大きな要因は『モノ消費』から体験型の『コト消費』に移行しているのではないかという答えが出た。ここまではなんとなく把握していていた事実です。
それに加え、外国人も主要観光地はすでに行き尽くして地方都市へと流れる動きが始まり、逆にメインの京都や大阪が減少傾向にあるのではないかという視点が提供され、それは学びになりました。百貨店が苦戦しても、地方のホテルやスーパーにはチャンスがあると確信を持てるようになり、いくつかの地方企業にも目を配るようになりましたね」