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住まい・不動産

老後の住まいの最適解を専門家がアドバイス 自宅のリフォームは「体の衰えに合わせて少しずつ」、施設選びは「元気なうちに」

リフォームの“やりすぎ”に注意(イメージ)

リフォームの“やりすぎ”に注意(イメージ)

 定年後の選択を間違えると、その後何十年にもわたって苦しい生活が続く一方、正しい決断をすれば充実の後半生が待っている。「住まい」に関して「遅咲き老後」と「落ちぶれ老後」を分ける境界線はどこにあるのか──人生の難題に向き合う識者たちが最適解を教える。

自宅リフォームかそのままか「体の衰えに応じて“少しずつ”改修する」

 終の棲家の選択で人生の最終盤は大きく変わる。住み慣れた自宅で暮らし続ける場合、体が弱ることを見越したバリアフリーリフォームが欠かせない。しかし、「やりすぎて失敗するケースも多い」と介護アドバイザーの横井孝治氏は言う。

「余計なところまで手すりを設置してすぐに施設に入ることになり、結局使わなかったケースが多い。リフォームは日常生活で使う場所だけに絞る。2階に上がるのが大変だとリフトを設置するような改修をせず、1階を使うようにする。また、手すりだらけなどのリフォーム物件は中古市場で売れにくいため、売却できずに施設入居費用を捻出できなかったケースもよく聞きます」

 体の衰えに合わせて少しずつ改修していくのが正解だ。

老人ホームかサ高住か「施設選びは体の調子に合わせて元気なうちに」

 介護施設に入居する場合は、「早めに入るのも一つの手です」と横井氏。

「最悪なのはギリギリまで自宅で粘って認知症を発症して自分の希望と異なる施設に入れられることです。認知症を患うと法定後見人が介護の方針を決めることになり、望まぬ環境で暮らすことになりかねない。それなら判断力があるうちにサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入るのもいい。

 サ高住はバリアフリー賃貸マンションで、必要に応じて介護や医療サービスを利用できます。より手厚い介護が必要になったら特別養護老人ホーム(特養)などへの住み替えを考えるといいでしょう」

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 マネーポストWEBの関連記事《【定年後の住まいの最適解】「リフォームorそのまま」「老人ホームorサ高住」「田舎暮らしor都会暮らし」「免許返納or乗り続ける」…天国と地獄の境界線》では、田舎に住むか都会暮らしか、免許返納か乗り続けるかなど、老後の生活を分けるポイントについて詳細に解説している。

※週刊ポスト2025年8月15・22日号

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