“高速処理”を支える土台は「体力」に尽きるという(堀江貴文氏)
行動力、判断力、突破力、継続力といった“成功するために必要な能力”の前提には、体力がある――というのは、体力オバケと言われる実業家・堀江貴文氏。成功を導く最大のカギは、知識でもスキルでも人脈でもないと言い切り、味方につけるべきは「体力」だという。その真意とは何か。
ホリエモンが培ってきた、最強のフィジカル&メンタルハックを著した新刊『体力が9割 結局、動いた者が勝つ』より一部を抜粋・再構成してお届けする。【全3回の第3回】
運動抜きに人生の成功はない
「ホリエモンはもっと運動したほうがいいw」
そんなコメントがSNSにときどき届く。暇な連中だ。少なくとも彼らよりは断然、運動している。運動に対する意識からして違うだろう。
僕は週に最低でも3回は集中的な運動を行っている。ジムでハードな筋トレやエアロバイクをこなす。キックボクシングで瞬発力と全身の連動性を磨く。大好きなゴルフではカートに乗らず、18ホール歩き切る。ゴルフコースはかなり起伏があり、それだけで足腰の強化になる。さらに夏はウェイクボード、冬はスノーボードを楽しみながら体幹とバランス感覚を鍛えている。
僕にとって運動はとても重要なミッションだ。僕は自他ともに認めるハードワーカーである。思考、決断、実行――。来る日も来る日も込み入ったタスクを次々と片づけている。どうしていつもそんな高速処理ができるのか。それはしっかりした「土台」があるからだ。いくら頭の回転が速くても体がついてこれなければ意味がない。
タフで軽快なフィジカルと、みなぎる体力。運動はそうした土台を維持するうえで不可欠なミッションなのである。
僕はトライアスロンやアドベンチャーレースにも出場する。どちらも過酷な競技だ。
アドベンチャーレースは昼夜を問わず山を越え、川を下り、道なき道を突き進む。しだいに疲労と眠気で意識が遠のき、まさに体力の限界に達する。それでも体は動く。勝手に動く。ど根性? 違う。根性でどうにかなる次元ではない。鍛えた体が窮地において底力を発揮するのだ。日々の運動の賜物である。
運動習慣の恩恵は計り知れない。あなたに大いなるバイタリティをもたらす。あらゆるパフォーマンスは間違いなく拡大するだろう。仕事もプライベートも充実させたいなら一に運動、二に運動だ。
運動には時間を工面する価値がある
「運動する暇がない」みんな判で押したようにそうボヤく。でも運動は時間があるからやるのではない。時間を工面するだけの価値があるからやるのだ。
僕はどれだけ仕事が立て込んでいても運動を怠らない。無理やりでもスケジュールを空ける。譲れない聖域である。
「体力がないから運動が続かない」そう嘆く人もいる。とんだ誤解だ。因果関係が逆だ。使わない体は確実に衰える。体力がないのは運動をしないからだ。子どもでもわかる理屈だろう。
もちろん生まれつきの体力差というものはある。あなたの周りにもいるはずだ。ろくに運動もしていないのに、並外れた体力を持つ人が。でもそんな人はある日、急にガタがくる。僕はそんなケースをたくさん見てきた。
どんな人でも磨けば確実に向上し、磨かなければ確実に陰っていく。当たり前だが、それが体力だ。その当たり前を無視するのは愚かでしかない。
体力に自信がないなら、日々の運動で自信をつけろ。体力に自信があるなら、さらに鍛えて最強になれ。そうすれば鬼に金棒だ。
僕は一生、運動習慣を死守する。運動は生きることと同義だ。あなたの人生のクオリティを決定づけるのである。
【POINT】
運動は人生の最重要ミッション。バイタリティを高めろ
