愛鷹氏が「ダイキン工業」に注目したきっかけとは(写真:イメージマート)
これまで98銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を樹立した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、160万円を元手に20代で株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達した。
愛鷹氏は、具体的にどのような銘柄に投資して、10倍株を実現してきたのか。同氏がこれまで達成した10倍株の中からとくに印象に残っている銘柄のひとつが「ダイキン工業」(6367)。2012年10月に株価2002円で購入し、2020年9月には株価10倍を達成、2021年9月には最高倍率14.8倍にまで達した。愛鷹氏が同銘柄に感じた魅力について、著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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ダイキン工業はエアコンで世界トップシェアを占め、国内では業務用エアコンに強みがあります。
この銘柄に着目したきっかけは、会社のボーナスでまとまった資金が懐に入ったため、どこの株を買おうかと物色しているとき、実家の部屋のエアコンがふと目に留まったことでした。
どこのメーカーだろうと見上げたら、すべてダイキン製だったのです。会社でもエアコンを見上げると、これまたダイキン製。その後、デパート、スーパー、病院、工場など、訪れる先々で天井を見上げてみると、ダイキン製のエアコンが、そこかしこで動いていたのです。
個人でエアコンを買うなら、価格や性能はもちろん、ブランドやデザインも加味するでしょう。しかし、オフィスに導入する業務用エアコンは、オフィス環境を保つために不可欠なインフラとして、電設工事関連のプロが価格と性能のバランスをシビアに吟味しているはず。そのプロのお眼鏡にかなっているからには、ダイキンは業務用エアコン分野で大きな強みを持っているのではないかと考えました。
そして調べてみると、エアコンの冷媒技術でダイキンには一日の長があり、それを裏付ける研究開発力があるからこそ、世界トップシェアの座に君臨しているようでした。
また、ほかの家電に比べて、エアコンは価格が下がりにくいという特徴があります。かつて1インチ1万円といわれた液晶テレビは中国や韓国のメーカーによる液晶の量販化により、いまでは50インチが5万円ほどで買えるまでに値下がりしています。
しかし、エアコンは自動掃除機能や空調時の省エネ化、空気清浄機能など、製品に新たな付加価値を加えることにより、家電のなかでは、価格を高めに維持することができているのです。テレビなしでも生活できますが、エアコンなしでは生活できません。
