物価高に負けない「賢い買い物」方法とは(イメージ)
中東危機の悪化により、未曾有の物価高が日本を襲おうとしている。家計を守るために、何ができるのか。必要なのは大鉈を振るう支出カットでも、大儲けを狙う博打でもない。ひとつひとつは簡単にできる細かな見直しによって、暮らしの収支を大きく改善できるチャンスがある──。
帝国データバンクによると、今年4月分までで判明している値上げ品目は飲料食品だけで3593品。中東情勢の影響で今後も幅広い分野で値上げが続くと懸念される。
かつてない値上げラッシュに対抗するにはまず、日用品や飲食料品を調達したい。消費生活アドバイザーの丸山晴美氏は「今は買いだめのチャンス」と語る。
「年度末の決算セールや4月の新生活応援セールの開催期です。このタイミングで日常的に使う定番品をお得な価格で半年分ほどまとめ買いすれば、今後の値上げでかさむ費用を圧縮できる。腐らない日用品なら半年~1年分ほど購入してもよいでしょう」(丸山氏・以下同)
丸山氏がまず注目するのはトイレットペーパーだ。
「燃料費高騰で10%以上の値上げが予定されています。夫婦2人なら1年分の買いだめで数百円程度の節約ですが、こうした積み重ねが大切です」
プラスチック類や衣類、合成ゴム類などの値上げ
イランをめぐる中東危機で懸念されるのは原油から得られる「ナフサ」を原料とするプラスチック類や衣類、合成ゴム類などの値上げだ。
「政府は4か月分のストックがあるとしますが、すでに卸段階で値上げが進んでいます。10枚400~500円と高めの自治体指定ゴミ袋はさらに高価格になる可能性が高く、最低でも半年分は買いだめしたい。数年前に990円ほどだったファストファッションの夏物衣類も1500円程度になりそうです。
車に乗るならタイヤが高くなることを前提にタイヤ交換の時期を検討しましょう。日用品をよく買うのが妻、車をよく使うのが夫といった状況があるなら、それぞれの領域での工夫を重ねたいところです」
値上げ間近の品目と買い方リスト
別掲表は値上げが見込まれる品目と買いだめの基本的な考え方をまとめたものだ。原材料や輸送コストの高騰で食料品もますます高くなる。
「活用している家庭も多い冷凍食品や缶詰はお手頃価格ではなくなり、マヨネーズやカレーのルーなど調味料や食用油も値上げが予想されます。セールを活用して早めに買っておきたいですね。野菜も高くなりますから、これからの季節、夫婦でミニトマトやレタスなど家庭菜園に挑戦するという選択肢もあります」
※週刊ポスト2026年4月10日号

