トランプ米大統領の言動に相場も大きく反応している(写真:EPA=時事)
中東情勢の緊迫化に伴いマーケットは揺れ動いているが、個人投資家は今の市場にどのように向き合うべきなのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」、森口さんが解説する。
「何を持っていても下がる感覚」分散投資が機能しない相場
3月相場が終わっても、イラン情勢によってマーケットは大きく揺れています。これまで有効とされてきた分散投資が機能しづらく読みづらい展開です。実際、直近では大きく下落した後に日経平均が急反発するなど、値動きは非常に不安定になっています。原油価格は1バレル=100ドルを超え、VIX指数(恐怖指数)も一時30台に突入。こうした環境下で、投資家はどのように対応すべきなのでしょうか。
今回の相場で特徴的なのは、「分散投資が機能していない」という点です。通常、株式が下落すれば債券が買われるなど、資産間のバランスが取れるのが一般的ですが、足元ではその関係性が崩れています。
背景にあるのはもちろん、イラン情勢の長期化懸念です。地政学リスクが高まると、エネルギー価格が上昇し、それがインフレ圧力となります。その結果、中央銀行(FRB)は金融緩和に踏み切れず、金利は高止まり、あるいは上昇圧力を受け続けます。
つまり、「株安+金利上昇」という、投資家にとって最も厳しい組み合わせが同時に起きているのです。
こうした局面では、従来のポートフォリオ理論が通用しづらく、「何を持っていても下がる」ような感覚に陥りやすいのが特徴です。
