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投資

含み損が続いても損切りできない投資家の3つの言い訳パターン 「バフェットも長期投資」「優待目的だから」「私だけがこの株を知っている」

つい損切りを避けたくなるのはなぜか

つい損切りを避けたくなるのはなぜか

 投資初心者の中には「損切り」がうまくできずに悩んでいる人もいるだろう。ファイナンシャルプランナーで株式投資講師の藤川里絵さんは、「つい損切りを避けたくて起きるマインドセットがある」と指摘。その心理的傾向とは何か。藤川さんの新著『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』より一部抜粋・再構成して、損切りできない投資家が陥りがちな言い訳パターンを紹介する。

 * * *
「損切りしたほうがいい」。そんなことはわかっていても、つい損切りを避けたくて起きるマインドセットがあります。よくある3つのパターンを紹介します。

【1】長期投資へ華麗にチェンジ!

 投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏(米国出身の著名な投資家)は、「素晴らしい会社を、バーゲンセールの時に買って、一生持っておく」というシンプルな投資法で、約1500億ドル(約22兆~23兆円)の資産を築きました。この話は、わりと初心者さん向けのマネー誌などでも紹介されるので「なんだ、株って持ち続けていいんじゃん!」と、長期投資を選びがちです。しかし、これは投資の神様だからできること。実際は、その素晴らしい会社をガチホ(*注)するためには驚異の分析力が必要で、普通の人には、到底まねできるものではありません。

【*注/投資で使われる表現で、「ガチ(本気)でホールド(保有)する」の略】

 ちょっと厳しいことを言います。買った株がじりじり下がってきて、本当ならもう売らないといけないとわかっているのに「長期投資だから」と投資方針を華麗にチェンジしたとします。最初から、一生苦楽をともにするパートナーとして長期保有を決めて買ったのなら何も言いませんが、ちょっと贅沢なごはんを目的にしたカジュアル投資から、いきなり長期投資への乗り換えはいけません。ハイキングに出かけたのに、急遽、富士山に登るようなもの。覚悟も装備も意気込みも何もかもレベルがちがいすぎて、途中で取り返しのつかない惨事になってしまいます。安易な長期投資への逃げは、本来の目的から遠ざかる行動です。

 といっても、やはり「待っていればいつかは株価が戻ってくる」と信じたいものです。実際、日経平均株価は、1989年に3万8957円という高値をつけてから、ずっと低迷していましたが、2025年には回復し、その後ぐんぐん上がって今や5万8000円に届きそうな勢い(2026年3月現在)。「ほらね、長期保有していれば報われるでしょ?」とのドヤ顔がちらつきますが、回復までにかかった時間は、約35年間です。その間、ずっと証券口座で寝かせたお金は、わたしたちの生活を1ミリも潤してはくれていません。それなら、とっとと売って、そのお金で上がる株を買ったほうが何倍もよかったかもしれません。投資においては“タイムイズマネー!”であると同時に“機会損失”こそが最大の敵。しかと胸に刻みましょう。

次のページ:【2】「優待目的」だから下がってもいいの!

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