葬儀費用を抑える方法は(イメージ)
葬儀で通夜を省いて一日葬にすれば、葬儀費用が大幅に安くなると思っていたら、そこまで安くならなかった──。前編記事では、そんな経験をした人の声を紹介した。では、なぜ一日葬にしても葬儀費用が大きく下がらないのか、また下げるためにはどうすればいいのか。葬儀業界歴約30年、1級葬祭ディレクターの赤城啓昭氏が解説する。【前後編の後編】
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「一日葬」でもコストカットできるところは限られる
最近「一日葬にすれば、葬儀費用が安くなる」とアピールする葬儀社が増えてきました。通夜とお葬式2日間のプランに比べて、一日葬のプランは3割ほど安く設定されているケースが多く見受けられます。
これは「2日間の儀式が1日になるので、かなり安くなるはずだ」という消費者の「誤解」をうまく利用していると言えます。しかし、葬儀社側から見て、一日葬にしたところでコストカットできる部分はかなり限られているのが実態です。
例えば、祭壇の製作費や棺などの商品の価格は、通夜を行わなくてもほとんど変わりません。式場の使用料も、通夜は田中家に貸して翌日の葬儀は鈴木家に貸すということはできないので、結局2日分のコストがかかります。実際省くことができるのは、通夜の食事くらいです。
葬儀代のコストの多くを占める人件費に関しても同様です。葬儀は、
●通夜(1日目):【1】設営→【2】納棺→【3】通夜運営
●葬儀(2日目):【4】葬儀運営→【5】火葬
という流れで行われるわけですが、一日葬にした際にカットできるのは、【3】の通夜運営2~3時間の人件費のみ。というわけで、一日葬にしたところで、大幅な値下げなどできるはずがないのです。実際、前編記事で紹介した篠原さん(仮名)が依頼した葬儀社は、大きく割引を行うことはできませんでした。
