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【新潟・妙高高原「巨大リゾート計画」の光と影】シンガポールのファンドが「2000億円投資」でバブルの様相 「廃墟みたいな物件でも売れる」と不動産価格は青天井に

不動産価格が数年で1.5~2倍になったエリアも(写真は妙高山)

不動産価格が数年で1.5~2倍になったエリアも(写真は妙高山)

 妙高山麓にあるスキー場や温泉でかねて栄えてきた新潟県妙高市──。この風光明媚な土地も、新たにマネーゲームの舞台になっていた。ジャーナリストの赤石晋一郎氏がレポートする。【前後編の前編】

「廃墟みたいな物件でも売れる」

 妙高市のある不動産会社経営者が嘆息する。

「民宿・旅館のようなこれまで全く売り買いのなかった物件が3年前くらいから盛んに買われるようになりました。物件を買っているのは、中国人やシンガポール人などの華僑系です」

 その導火線となったのが〈新潟・妙高を世界的リゾートに ファンドが2000億円投資〉(2023年11月29日付、日本経済新聞電子版)報道だった。

 花火を打ち上げたのがシンガポールの投資会社ペイシャンスキャピタルグループ(以下PCG)を率いるケン・チャン・チェン・ウェイ氏である。ケン・チャン氏は華人系シンガポール人の両親を持ち、シンガポール政府投資公社の日本代表を務めるなど華やかな経歴を持つ投資家。彼は妙高への投資について「目指すのはカナダの(高級スキーリゾートである)ウィスラー」と公言する。

 PCGの登場で妙高は“バブル”の様相を呈し始めている。3年前は1000万~5000万円ほどで買われていた旅館が、今では1億~5億円という高値がつくという。

「ここ数年で不動産価格が1.5~2倍になった印象です。廃墟みたいな物件でも売れるので青天井ともいえる。妙高は物件自体が少ないのでスキー場近くではない物件でもあっという間に買われていく。PCGに出資しながら、妙高の不動産も買うというダブルで儲けようとする投資家もいるようです」(同前)

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